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私たちがいつも、冷たくておいしい水を飲むことができ、安心して水を使えるのは、国土の70パーセントを占める豊富な森林がつくり出した湧き水に負うところが大きいのです。
こうした森林の果たしている様々な働きと重要性を皆さんに知ってもらおうと、林野庁が「水源の森百選」を選定しました。京都府から次の3か所が選ばれ、林野庁長官から認定証が招与されました。
管理者:貴船神社・京都営林署
鞍馬寺や「水の神」である貴船神社等の歴史的価値の高い文化財があり、森林と一体化した景観を保っています。
また、市街地の近郊森林として、四季折々の姿を見ることができ、ハイキングや川床料理等、都市住民に親しまれています。
管理者:武地谷山主会
都のすぐ北に位置し、平安時代から御仙御料地として、その材で都が造営された古い歴史を誇っています。今日まで営々として、スギ・ヒノキ等の育林や山の手入れがされるなど森林が守られてきました。
その結果、1200年もの間、豊かな水を地域に供給し続けています。
管理者:与保呂生産森林組合
与保呂地域は古くから林業が盛んな所で、明治から水源林の整備を進めてきた結果、豊富な水が涌き出し、5,400戸19,000人の水がめになっています。また、森の中にある桂貯水池一帯は、地域住民の行楽の場として親しまれています。
この3か所に限らず、森林はたくさんの人々に守り育まれ、「緑のダム」として豊かな水を流し続けています。
今回の認定をきっかけにして、府民みんなで子孫に豊かな森林資源を伝えてゆく取組を強めていきたいと考えています。
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