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第1回京都府高次脳機能障害者支援プラン検討会開催結果

日時

平成23年7月12日(火曜日)午後5時から午後7時まで

会場

京都平安ホテル2階白河の間

出席委員(敬称略、順不同)

中川 正法(京都府立医科大学大学院医学研究科神経内科学教授)
村井 俊哉(京都大学大学院医学研究科精神医学教室教授)
井上 重洋(京都府立心身障害者福祉センター附属リハビリテーション病院長)
冨田 素子(京都博愛会病院リハビリテーション科部長)
山根 寛(日本作業療法士協会副会長(京都大学大学院医学研究科教授)
牧 圭子(NPO法人高次脳機能障害支援つくしの会理事長)
沼津 雅子(南丹圏域障害者総合相談支援センター「結丹」GM)
中村 悦雄(京丹後市健康長寿福祉部長)
花木 秀章(井手町高齢福祉課長)
藪 善文(京都府健康福祉部副部長)

概要

1)あいさつ

2)議題

(1)検討会開催趣旨等について

・プラン策定の趣旨
施策課題となっている高次脳機能障害者に対して、医療から福祉、社会参加まで一貫した支援体制の構築を図るため、アクションプランを策定し、京都府における支援のあり方について具体的な施策の検討を行う。

・検討スケジュール
府議会9月定例会の中間報告までに約4回の集中的な検討会議を実施し、その後パブリックコメントを行い、最終まとめの検討会議を経て、12月定例会に最終案を報告する予定。
なお、24年度以降についても、点検、改定、協議を要する関連課題への対応のため継続審議を行う。

(2)高次脳機能障害者の支援の現状等について

・高次脳機能障害は、見えにくい障害、分かりづらいという障害の特性から、医療機関においても診断が困難であるため、障害認定されにくいなど、障害者手帳の取得が少なく、障害福祉サービスを受けている方が少ない現状がある。
・また、人によって症状が異なることから支援の困難さや、社会参加につながる社会資源の整備も十分に確立されていないことなどから、当事者・家族の負担が大きい。
・このため、京都府における高次脳機能障害者への必要な支援について検討していただきたい。

(3)主な意見等

・当事者・家族の立場からすると、居場所がないことが一番の問題。退院後、何をすればよいのか、どこに行けばよいのかがわからない。
・親亡き後の生活を地域で支えていただきたい。
・支援する立場からは、医療リハのできる期間が短いため支援計画が立てにくい。
・また、地域移行の場が十分でないため、資源の整備を行いやすくしていただきたい。
・高次脳機能障害の診断基準がわかりにくいため、認定される人が少ない。
・精神科デイケアなどの社会資源の活用が重要。
・受け入れ医療機関からすれば、高次脳機能障害は人によって様々な症状があるため、検査に時間を要する。高次脳機能障害のための連携パスがあれば対応しやすい。
・リハビリは長期間継続して行うよりも、短期間のリハで通院能力を持たせ、次のステップに移行する際に集中的に行うことが重要。個々の能力を見出し、目標を持たせることが大切。
・高次脳機能障害は事故によるものが多く、裁判でも苦労している。弁護士等の紹介など、法律的な支援も必要。
・作業療法では、高次脳機能障害者へのリハは、「治す」というよりも「今残された機能でどう生きるか」である。不足の部分を何で補うかを早期にアセスメントし、目標を持たせて生活の場に戻れるよう支援していくことが重要。
・京都府におけるモデルがあれば、医療機関も対応しやすいし、家族も安心される。
・現存の社会資源を整備、マップ化して、医療機関や福祉施設等に周知することが重要。

3)次回以降の開催(予定)

・第2回)8月8日(月曜)午後5時から午後7時まで
・第3回)8月30日(火曜)午後5時から午後7時まで
・第4回)9月13日(火曜)午後5時から午後7時まで

 

お問い合わせ

健康福祉部障害者支援課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4597

shogaishien@pref.kyoto.lg.jp