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令和5年度「障害者週間」(12月3日~9日)啓発ポスター及び体験作文コンクールにおける京都府入賞作品の決定について

京都府では、障害に関する正しい理解を深め、障害者福祉の輪を広げる目的で、「障害者週間」(12月3日から9日)に向けて、啓発ポスター及び体験作文コンクールを実施しています。

この度、同コンクールの京都府入賞作品が決定しましたので、お知らせいたします。

1受賞作品

令和5年度「障害者週間」啓発ポスター及び体験作文コンクール入賞作品一覧(PDF:158KB)

啓発ポスターの部

京都府最優秀作品

作者名:中村美涼(なかむらみすず)京都府立園部高等学校附属中学校2年

作品名:「共に」

京都府障害者週間啓発ポスターに使用

京都府障害者週間啓発ポスター(PDF:5,123KB)

体験作文の部

京都府最優秀作品

作者名:小浦仁美(こうらひとみ)就労継続支援B型FlowerShopフルレット

作品名:「ハンディキャップの世界観」

 

私は生れた時から脳性マヒで四肢マヒのハンディキャップを持っています。車椅子に乗るまでは自分の力で移動できるのは家の中の段差のない場所だけでした。二十年間車椅子生活しているけど乗り始めた六才の頃はどうして自分が車椅子が必要な身体なのかわからなかったです。

小学六年生の時身体的にハンディキャップを抱えていたせいで同じクラスの男子に「なんでできないの」「なんで歩かないの」などと言われて理解の少ない環境で生活する毎日でした。母からはまわりと同じスピード、同じ事ができなくてもいいから自分のペースと視点でできる事をやっていこうねと言われて育ったため、そのような事を言われる日々が不思議に感じて仕方ありませんでした。私がそんな日々の中で努力してきた事が二つあります。自分でお手洗いに行く事と字を書く事です。お手洗いに自分で行けないのは本当に辛いです。何度も転んだりうまく立てなかったりしましたが、諦めずに練習しました。家族も先生方も時間をかけて手伝ってくれました。それでも、体の調子によってできない日もあります。同じように見える動作でも、毎日当たり前にできるわけではありません。字を書くのは楽しかったし、誉められるのが嬉しくて学校では習わない字も練習しました。そんな私を見て担任の先生が漢検を受ける事をすすめてくれました。四年生の夏から受け始めて中学三年生の時に四級まで合格することができました。

自分にハンディキャップがある事が当たり前だと感じられるようになったのは、小学二年の春に障害福祉サービスを利用し始め、ヘルパーさんとの出会いがきっかけでした。ヘルパーさんを学校の帰りと土日のお出かけのサービス(移動支援)を利用していました。

移動支援を利用し始めた頃は、自分が性格的に環境の変化が苦手な事と人見知りであったため、打ち解けるまでに少し時間はかかったけれど、今では楽しみの一つになりありのままの自分で居られる時間になりました。ヘルパーさんは決まった時間、決まった曜日に来るけど、担当は固定ではなく様々な人と関わっていたので、新しい価値観や考え方を知ることができるようになり、ハンディキャップを持っている自分を理解してくれる家族以外のの人との出会いが大きな経験になりました。

現在社会人になり、就労支援施設「フルレット」に通っています。「フルレット」の施設名の由来はフランス語で「小さな花」という意味があります。

この施設では通所日数、一日の働く時間、その日の仕事内容などを自分で決めて働く事ができるという特徴があります。以前の職場では、決められた仕事内容や納品日が決まっていたため、一つの作業に没頭してしまう性格のため、時々しんどいと感じる事もありました。今の施設では以前と比べ、自分のペースを保ちながら仕事ができるようになり、仕事の種類も増えた事により、視野が広がりできる事が少しづつ多くなってきています。

また仕事以外にも、月に二回ほどお出かけや季節のレクリエーションもあり、七夕の短冊を書いたり年明けにお餅つきをしたりカレーを作って食べたりして、みんなで楽しくワイワイと過ごす事もあります。

自宅ではスマホでネット動画を見たり、ライブ配信に実際にコメントしたり、音楽を聞いて過ごしています。アプリのライブ配信にコメントするのが楽しく、そのアプリで遊んでいると直接会えないけど、その時思ったことや悩み事など日常の会話もたくさんできるから、まるで自宅に居ながらもう一つの自分の居場所に入る感覚ですごく楽しいです。

音楽ではアニメやドラマの主題歌などいろんな世代のイヤホンで聞きます。その中でも好きな曲がワッチの「大丈夫」という曲です。私はこの曲の「涙を流した君にしか迎えられない明日がある見守っているから大丈夫焦らなくてたって大丈夫生きていくなかで人は皆幾千もの自分に出会うそうして大人になっていく見つけられた分だけ強くなる」という歌詞がすごく好きです。

他にもユーチューブ鑑賞もします。様々なユーチューブチャンネルがあるけど、私は家族ユーチューブチャンネルが好きです。この動画を留守番している時などに見ていると、家族で楽しく過ごしている気持ちになる事ができて癒されます。

私はハンディキャップを持っているため、たくさんの人達と接することが多いです。その人達の中には、私が落ち込んで泣いている時にそばに居てくれる人や仕事で悩んで休みがちになっている時に「来れる日においで」と優しく声をかけてくれる人がいます。

私はたくさんの経験を経て、自分以外の視点と視野を学ぶ事ができたので、小さい事にも幸せを感じられるようになりました。困っている時には小さな優しさでも嬉しいです。少しずつでいいから、人に手を差し伸べてくれる人がもっと増えてほしいと願っています。

2作品応募状況

  • 啓発ポスターの部

小学生の部:12点、中学生の部:27点、高校生・一般の部:9点(合計:48点)

  • 体験作文の部

小学生の部:4点、中学生の部:44点、高校生の部:2点、一般の部:5点(合計:55点)

3京都府入賞者表彰式(「令和5年度京都府身体障害者福祉関係功労者等表彰式」と同時開催)

日時:12月27日(水曜日)午前11時~午後12時

場所:京都府公館レセプションホール

4作品展示

  • 12月1日(木曜日)から4日(日曜日)日図デザイン博物館(みやこめっせ地下1階)

「京都とっておきの芸術祭」と同時展示(全応募ポスター作品と最優秀作文を展示)

お問い合わせ

健康福祉部障害者支援課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4597

shogaishien@pref.kyoto.lg.jp