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多重債務と債務整理の方法

事例

クレジットカードを利用して、海外旅行に行ったり友達と遊びに行ったりしていた。カードキャッシングをして支払に充てていたが、収入が減り、返済が困難になった。(20代男性)

病気で職を失い、生活費や住宅ローンの支払いのため消費者金融から借金を繰り返しているうちに、多重債務になり返済ができなくなった。(40代男性)

年金で生活しているが、悪質商法で高価な着物やアクセサリーなどを次々購入してしまい、多重債務に陥った。(70代女性) 

多重債務問題は必ず解決できます

返済能力を超えたお金を借りて「多重債務」に陥っていても、借金を法的に整理したり、支払いすぎた利息の返還請求などをすることで、人生の再出発が可能です。

もし、借金の返済などで困っていたら、あきらめずに京都府消費生活安全センターや地元市町村などの相談窓口に相談してください。

債務整理をすると・・

  • 弁護士や司法書士に委任したり、裁判所に申し立てを行うことにより、債権者からの督促をストップすることができる。
  • これまでの取引を利息制限法に基づいて再計算することにより、債務額を減らしたり、取引期間が長い場合は払いすぎた利息の返還を求めることができる。
  • 話し合いによる柔軟な返済計画を立てることにより、債務問題の解決を図ることができる。

債務整理の方法

  • 債務整理とは、返済できなくなったり、長い間返済しているのになかなか債務が減らないような場合に、法的な手続や債権者との話し合いにより、無理のない計画を立てて着実に返済をするものです。
  • 自己破産は裁判所の決定を受ければすべての債務が免除されます。

債務整理の方法には次の4種類がありますが、借入額や家計の状況などによって、最適な方法を選びます。法律の専門家に相談して、十分検討するようにしてください。

京都府消費生活安全センターや市町村の窓口に御相談いただければ、法律相談の御紹介も行っています。

特定調停

簡易裁判所が指定する調停委員が仲介して債権者との返済協議を進める制度

  • 利息の引き直しで減額された債務を3~5年で返済する。

任意整理

裁判所を通さずに、弁護士や司法書士などの専門家が債権者と借金の減額や返済方法などを話し合い、和解交渉する制度

  • 通常は和解した金額を3~5年で返済する。

個人版民事再生手続

裁判所に申し立てを行い、債務を大幅に減額した上で、再生計画に基づき原則3年間で返済する制度。

  • 弁済額の目安は債務額の1/5程度だが、財産の額等によって変動する。

自己破産

自分の資産だけでは返済できなくなった場合に残りの債務を免除する制度

  • 最低限の生活費用を除き、換金できる財産(不動産・保険など)は原則として失う。

お問い合わせ

文化生活部消費生活安全センター

京都市南区東九条下殿田町70 京都テルサ西館2階

ファックス:075-671-0016

kyo-shohisen@pref.kyoto.lg.jp

電話(消費生活相談):075-671-0004【平日午前9時~午後4時】
電話(事務専用):075-671-0030
ファックス:075-671-0016
kyo-shohisen@pref.kyoto.lg.jp