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住宅内での事故を予防する

住宅内の事故の実態は?

子どもの事故が多発しています。
3歳未満の事故は家庭内で起こることが多く、「平成21年度安全知識循環型社会構築事業」で医療機関から収集した8,334件の製品による傷害について、数が多い順に並べると、自転車、階段、いす、遊具、ベット、テーブル・机、ドア、自動車、おもちゃ、ソファの順でした。
この結果は、今でも報告されているものと同じです。

事故が発生する理由は?

子どもや高齢者が事故にあいやすいことはよく知られていますが、それはなぜでしょうか?
その答えは「発達」と「退行」です。
子どもの場合、昨日できなかったことが今日できるようになるから事故が起こるのです。
昨日まで寝返りできなかった子どもをソファの上に寝かせておくと、今日は寝返りをしてソファから転落してしまいます。

高齢者では、昨日できたことが今日できなくなって事故になります。
現在、住宅の構造は健康成人を想定してつくられているため、機能が未熟な子どもは事故に遭遇しやすくなります。

具体的な事例と予防策

転倒・転落

製品による事故で多いものは、そのほとんどが転倒・転落に関係しています。
寝返りをするようになるとベッドやソファから転落し、ハイハイができるようになると階段やイスから落ち、歩くようになるとどこでも転んだり落ちたりします。
ドアの蝶つがい側で指を挟む事故も多発しています。
重症度が高いのは高所からの転落です。
2センチ以上の突起があれば足掛かりとなって登ることができます。
手すり柵の高さは足掛かりから90センチ以上、ベランダに置く製品は手すり柵から60センチ以上離して設置しましょう。
階段の上下の入り口には柵をつけましょう。

誤飲・窒息

6か月になると、手で物をつかみ、つかんだ物を口に持っていき誤飲が発生します。
飲み込んだ物がのどや気管に詰まって窒息することもあります。
重症度が高いものは、ボタン電池、医薬品、農薬などです。
3歳児の最大開口口径である39ミリ以下のものは、子どもの手の届かないところに置くようにしましょう。

ヤケド

1歳から1歳半の年齢によく起こります。家庭内にある熱源のすべてがヤケドの原因になります。
みそ汁やコーヒーなどの飲料、アイロン、電気炊飯器、ポット、ホットプレート、ストーブなどによるヤケドがよくみられ、ホットカーペットでは低温ヤケドになることもあります。
50度以上の熱を持ったものであれば、ヤケドをする可能性があるので、乳幼児が熱源に接触できないようにする必要があります。

溺水

風呂場で、お湯の入っている湯船の中に、子どもが転落し、おぼれることがあります。洗い場からの浴槽の縁の高さが50センチ以下、残し湯、浴室の入り口に鍵がない、の三つが危険です。
これらの事故は必ず起こるものと考え、重症度高いものについては前もって対策を立てておく必要があります。

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