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6月4日第691号

1.これまでに寄せられた新型コロナウイルス関連の消費者トラブル
~国民生活センターからの注意喚起~

便乗した消費者トラブルが発生していますので十分注意しましょう。なお、参
考の各資料にも事例とアドバイスを掲載しています。

ワクチン接種関連

<事例>
スマートフォンに「ワクチン接種の優先順位を上げる」というメッセージが届
いた。

先月下旬、スマートフォンに「新型コロナワクチン接種の優先順位を上げる。
2週間以内に振り込めば、入金確認後に接種日をお知らせする」という内容のメ
ッセージが届いた。そこには居住地の都道府県名と、私の携帯電話番号が記載
されており、金額は約10万円、振込先は大手銀行の支店だった。問い合わせ先
として所管省庁の窓口と電話番号も記載されている。(相談者:50歳代 男性)

<このような相談も寄せられています>

  • 「ワクチンを優先的に接種できる」と所管省庁をかたった電話があった
  • 余ったワクチンを案内していると電話があった
  • 公的機関を名乗る者から「新型コロナウイルスのワクチンが接種できる。
    キャッシュバックされるので10万円を振り込むように」と電話があり、不審だ
  • 「新型コロナウイルスのワクチンが無料で受けられる。家は借家か、持ち家か」
    と電話があり、不審だ
  • 「新型コロナウイルス予防接種が優先的に打てる」といった内容で、URLも記
    載されたSMSが届いたが、不審だ

なりすまし

<事例>
大手製薬会社名で新型コロナウイルス治療薬に関する書類が届き、後日、電話
で社債の購入代金の支払いを求められた。

大手製薬会社名で証券コード等が記載された書類が届いたが、関係ないと思い
放置していた。ところが後日、自宅にその会社を名乗って「ご契約ありがとう
ございます」と電話があり、対応したところ、「2,000万円分の社債を購入した
ことになっている」と言われた。この会社の社債を購入した覚えは全くなく、
「知らない」と言って電話を切ったが、不審だ。届いた書類をよくみると、新
型コロナウイルス治療薬について記載がある。
(2020年3月受付 契約当事者:80歳代 女性)

<このような相談も寄せられています>

  • 大手薬品会社名で社債発行に関する書類が届き、後日社員を名乗る者から
    「新型コロナウイルスの治療薬を開発している」と電話があったが、不審だ
  • 保健所の職員を名乗る者から「家族は何人か。マスクを直接届ける」と電話
    があり、不審だ
  • 中央省庁を名乗りマスクと検査キットを送ると電話があり、家族構成などを
    聞かれた
  • 保健所の依頼で来たと騙る事業者から、新型コロナウイルスの検査薬を販売
    すると勧誘された
  • 市の新型コロナウイルス対策室を名乗り、個人情報を聞き出す不審な電話を
    受けた
  • 携帯電話会社名で、新型コロナウイルス関係の助成金を配布するとのメール
    が届いた

オレオレ詐欺

<事例>
息子を名乗り「会社の上司に借りたお金を返して」と電話があり、上司から「
新型コロナウイルスで困っているのですぐにお金を返してほしい」と頼まれ、
現金を手渡した

給付金・助成金関連

<事例>
「市民生活センター」を名乗るところから、メールで給付金手続きデータ処理
 費用を請求され、支払ってしまった

「市民生活センター」を名乗るところから、フリーメールアドレス宛に「給付
 金に関するお知らせ」というメールが、携帯電話に届いた。文面の最後にURL
 があり、クリックすると「給付金手続きのデータ処理のため3万5000円を支払
 ってください」と表示された。本当かどうか迷ったが、給付金がもらえない
 と困ると思い、記載された通り、コンビニで電子マネーを3万5000円購入し、
 その番号をメールした。よく考えると詐欺だと思う。返金してほしい。
(2020年6月受付 30歳代 男性)

<このような相談も寄せられています>

  • 「«公式»給付通知」と称する不審なメールが届き、返信を求められた
  • 特別定額給付金の代理申請業務を行う団体を名乗る者から電話で個人情報や
    口座情報を聞かれた
  • 特別定額給付金とマイナンバーカードの申請代行をするとの電話があった
  • 役所を騙ったSMSが届き、金融機関の口座番号を入力するよう求められた
  • 「インターネットサービスを一定額以上利用した人にお金を給付する」と
    いうメールが届いた

そのほかの相談事例

  • 「マスクが購入できる」というSNSの書き込みを見て通販サイトで申し込んだ
    が不審だ
  • 「マスクが買えるサイトがある」というSNSの広告を見てマスクを注文したが
    不審なのでキャンセルしたい

<消費者へのアドバイス>

  • 行政機関の職員を名乗る、行政から委託されたという業者などからの怪しい
    電話や訪問、心当たりのない送信元からの怪しいメール・SMS、SNSなど、
    怪しい
  • おかしいと思うものには反応しないようにしましょう。
  • 新型コロナウイルスに便乗した悪質な勧誘を行う業者には耳を貸さないよう
    にしましょう。
  • 不審に思った場合や、トラブルにあった場合は、最寄りの消費生活センター
    等に相談しましょう。今後、新たな手口の勧誘が行われる可能性があります。
    少しでもおかしいと感じたら早めにご相談ください。

「消費者ホットライン 局番なしの188(いやや)番」をご利用ください。
最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の
電話番号です。

<詳細>国民生活センター
http://www.kokusen.go.jp/soudan_now/data/coronavirus_jirei.html

2.眼鏡型の拡大鏡 着用したまま歩くと危険です
~国民生活センター・見守り新鮮情報第394号より~

<事例1>
父が眼鏡型の拡大鏡を着用したまま歩いたところ、段差で転倒し、肋骨を
骨折した。(当事者:80歳代 男性)

<事例2>
眼鏡型の拡大鏡を30分ほど使用したところ、外した後、目の焦点が合わず、
吐き気をもよおし、しばらく横になるほど気分が悪くなった。
(当事者:60歳代 男性)

<ひとこと助言>

  • 眼鏡型の拡大鏡は、手の届く程度の距離にあるものを拡大して見るための
    商品で、視力を矯正するものではありません。手の届かないほど離れた距
    離のものは明瞭に見ることができないため、着用したまま歩行すると転倒
    する恐れがあるのでやめましょう。
  • 既製品である眼鏡型の拡大鏡は一人ひとりに合わせて作られていません。
    できるだけ購入前に使用感等を確認し、眼鏡を持っている場合は、眼鏡と
    の重ね掛けも試しましょう。
  • 見え方に異常が生じて気分が悪くなったり、頭痛やめまいが起きたりする
    こともあります。眼や見え方に異常を感じたら、使用を中止しましょう。

<第394号リーフレット版>
http://www.kokusen.go.jp/mimamori/pdf/shinsen394.pdf

<詳細>
眼鏡型の拡大鏡による見え方
-視力・老眼等を矯正できるものではありません-
http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20210204_1.html

3.【若者向け注意喚起シリーズ<No.1>】
美容医療サービスのトラブル
-「10万円」のつもりが「70万円」の契約!?即日施術は避けリスク等の確認を!-
~国民生活センターからの注意喚起~

美容医療サービスのトラブルが10~20歳代の若者に増えています。全国の消費
生活センター等には、以下のような相談が寄せられています。

<事例1>
「10万円全身脱毛」の広告を見たが、実際は70万円の高額コースを勧められ解
 約したい。

<事例2>
「手術当日に化粧できる」という二重まぶた形成術を受けたが、術後の腫れが
 引かない。


<トラブル防止のポイント>

  • その場で契約・施術をしないようにしましょう。
  • クリニックの広告には「誤認させるおそれのあるビフォーアフター写真」
    「費用を強調した広告」などのNG表現があることを知っておきましょう。
  • 施術前にリスクや副作用を確認し、医師から十分に説明を受けて検討しまし
    ょう。
  • 「お金がない」なら「契約しない」ときっぱり断りましょう。
  • 2022年4月から『18歳で大人』に!一人で契約できる半面、原則として一方
    的にやめることはできません。不安に思った時、トラブルにあった時は「18
    8」に相談しましょう。

<美容医療サービスのトラブル防止のポイント>
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20210513_1_lf.pdf

<報告書本文>
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20210513_1.pdf

お問い合わせ

文化生活部消費生活安全センター

京都市南区東九条下殿田町70 京都テルサ西館2階

ファックス:075-671-0016

kyo-shohisen@pref.kyoto.lg.jp