新型コロナウイルスワクチン詐欺に注意！

★NHK
本日は新型コロナウイルスワクチン詐欺についてのお話をお聞きします。
新型コロナウイルス感染症の流行が、なかなか収束に向かわない中、いよいよ医療関係者以外の方への新型コロナワクチンの接種が始まります。先日、京都府警が新型コロナウイルスワクチン接種の特殊詐欺未遂を発表して注意を呼びかけていますね。

☆相談員
昨年も新型コロナウイルス感染症に関する消費者トラブルのお話をさせていただきましたが、今回は国民生活センターに寄せられた新型コロナウイルスワクチン接種に関する詐欺についてお話しさせていただきたいと思います。

★NHK
どのような詐欺でしょうか？

☆相談員
80歳代の母の自宅に、保険局を名乗る者から「新型コロナウイルスのワクチンが接種できる。後日全額キャッシュバックされるので、10万円を振り込むように。すぐに銀行へ行って欲しい。口座番号をメモするように。」とまくし立てるような口調で電話があったというご相談が寄せられています。

★NHK
保険局など、いかにも公的な機関を名乗られると、誰もが信頼してしまいます。人の信頼感を悪用する詐欺ですね。

☆相談員
はい、このご相談は、娘さんが折り返し電話をかけたことで事なきを得ました。また、一人暮らしの高齢者宅に、電子音のような声で「新型コロナウイルスのワクチンが無料で受けられます。家は借家ですか、持ち家ですか。」などと質問する電話がかかってきたというご相談もありました。

★NHK
ワクチン接種と、自宅が借家か持ち家かとは全く関連がないですよね。持ち家の方なら、資産があるということで詐欺のターゲットとなりうるということでしょうか。

☆相談員
はい、その可能性が高いです。新型コロナウイルスワクチン接種の順番を待っているところにこのような電話がかかってきたら、深く考えずに答えてしまう方が多いのではないでしょうか。その他、新型コロナウイルス予防接種が優先的に打てる。」といった内容のSMSが届いた。大臣名が記載されているほか、URLも記載されており、不審だ。」というご相談もありました。

★NHK
大臣名が記載されていたら安心してしまいますよね。

☆相談員
そうですね。

★NHK
落ち着いて考えたら、そのような通知はSMSで届くはずがないですよね。

☆相談員
はい。接種に関しては、市町村から「接種券」と「新型コロナワクチン接種のお知らせ」が郵送されます。ワクチンの接種費用は全額公費となるため、無料で接種できます。厚生労働省のHPで接種を受けるための手続きが掲載されています。不明な点は、お住まいの市町村に問い合わせていただけるとよいかと思います。また、新型コロナウイルスに関連するご相談も引き続き寄せられています。

★NHK
昨年5月にも新型コロナウイルスに便乗した消費者トラブルについてお話しいただいた内容は、身に覚えのない商品の送りつけのお話でしたね。

☆相談員
はい、そうでした。最近、当センターに、架空請求のようだが、文末に「コロナウイルス感染症対策のため至急連絡ください。」と記載されているハガキが届いたというご相談が寄せられました。架空請求ハガキの対処法は知っているけれど、“新型コロナウイルス“と記載されているだけで、早急に連絡しなければいけないと焦ってしまいます。騙そうとする人はその心理状況を狙っています。まずは落ち着いて深呼吸し、それから消費生活センターに相談してください。

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