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平成26年度 微生物検査結果

京都府では、卵類や肉類、貝類等の畜水産物について、微生物汚染状況を検査により確認しています。検査によって微生物が検出された場合は、食中毒を予防することを目的に生産者や販売者等に対して衛生指導を行います。

サルモネラ属菌による食中毒事例は、卵類が原因食品となることがありますが、十分加熱調理することで防止することが可能です。府内で生産や流通する鶏卵や液卵等について、細菌検査を実施しています。
浅漬による食中毒事例が発生したことにより、漬物の衛生規範に基づき、府内で生産流通する浅漬の細菌検査を実施しています。
京都府北部地域が面する日本海沿岸では、カキが採取されています。冬場に多く発生するノロウイルス食中毒事例は、カキをはじめとする二枚貝が関与することがあります。この二枚貝は、中腸腺と呼ばれる部位にノロウイルスを溜め込む性質があるため、この汚染状況を確認しています。

リステリア菌(リステリア・モノサイトゲネス)による食中毒は、我が国では統計上発生していませんが、米国では、毎年約2,500人が重症のリステリア症となっており、妊娠中に注意が必要な食中毒菌であることが知られています。本菌は4度以下の低温でも増殖可能なため、未殺菌乳、ナチュラルチーズ、野菜・食肉加工品などを原因とした集団発生事例があり、輸入品から検出されることがあるため、府内に流通する輸入品を中心に検査を実施しています。

平成26年4月から6月実施分

サルモネラ属菌

サルモネラ属菌について、府内産鶏卵の内部及び卵殻表面の検査を行いましたが、全ての検体で検出されませんでした。

検体の種類 検査部位 検体数 原産地
鶏卵 卵内部 (5) 府内産(5)
鶏卵 卵殻表面 (5) 府内産(5)

 

平成26年7月から9月実施分

★大腸菌、腸炎ビブリオ

府内で生産流通する浅漬について、大腸菌及び腸炎ビブリオの検査を行いました。全ての検体において陰性でした。

検体の種類 検体数 原産地
浅漬 10 府内産(10)

 

平成26年10月から12月実施分

★リステリア菌

輸入され府内に流通する乳製品について、リステリア菌(L.monocytogenes)の検査を行い、全ての検体において陰性でした。

検体の種類 検体数 原産地
ナチュラルチーズ 5 フランス産(2)、アメリカ産(2)、オーストラリア産(1)

 

サルモネラ属菌

サルモネラ属菌について、府内産液卵の検査を行いましたが、全ての検体でサルモネラ属菌は陰性でした。

 

検体の種類 検体数 検査結果(サルモネラ属菌) 検査結果(細菌数)
液全卵 1 陰性 3000/g未満
液卵白 1 陰性 3000/g未満

 

 

【食鳥卵の成分規格】

 

1.殺菌液卵は、サルモネラ属菌が検体25gにつき陰性でなければならない。

2.未殺菌液卵は、細菌数が検体1gにつき1,000,000以下でなければならない。

 

★ノロウイルス

府内で養殖されているマガキのノロウイルスを検査しました。複数の検体からノロウイルスを検出しました。カキのノロウイルスについては成分規格がありませんが、関係部局と十分に連携を図り、当該ロット品の生食用としての提供を避けることを指導するなど必要な措置を講じるとともに、被収去者等へ指導を行いました。

検体数 原産地 検査結果
4 久美浜湾(4)

2検体でノロウイルスG2を検出

 

平成27年1月から3月実施分

★ノロウイルス

府内で養殖されているマガキのノロウイルスを検査しました。複数の検体からノロウイルスを検出しました。カキのノロウイルスについては成分規格がありませんが、関係部局と十分に連携を図り、当該ロット品の生食用としての提供を避けることを指導するなど必要な措置を講じるとともに、被収去者等へ指導を行いました。

 

検体数 原産地 検査結果
4

青井地先(1)、吉田地先(1)、

久美浜湾(1)、舞鶴湾東(1)

3検体でノロウイルスG1及びG2を検出

1検体でノロウイルスG2を検出

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