ここから本文です。

農産物の残留農薬検査

京都府では、京野菜やお茶など特色あふれる農産物が府内各地で生産されています。また、輸入食品も多く府内を流通しており、府内を流通する農産物の残留農薬検査を行い、安全性の確認を行っています。

食品衛生法では、ポジティブリスト制度によって、その農薬の残留基準値が食品毎に定められています。残留基準値が設定されていない農薬等を含む食品については一律基準(0.01ppm)が適用されます。

食品中に残留する農薬等に関するポジティブリスト制度とは、一定量以上の農薬等が残留する食品の販売等を禁止する制度です。平成15年5月の食品衛生法改正により、平成17年11月16日厚生労働省政令により、平成18年5月29日から施行されました。

www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/zanryu2/index.html(外部リンク)(厚生労働省HP)

京都府では、食品衛生監視指導計画に基づき、下記一覧表の農薬について、その品目や生産履歴を参考に検査する農薬を抽出のうえ計画的に検査を行っています。

農薬検査項目(PDF:14KB)

検査結果については、下記のとおり、定期的に公表しています。

理化学的検査においては、検査機器や検査精度及びその分析法から、その物質を検出可能な最低濃度(値)が決まります。これを、定量下限値といいます。検査結果が定量下限値未満であれば、当然基準値を下回るため、食品衛生法に適合しており、安全性等に問題はありません。

平成22年4月から6月実施分

検査を行った食品や検出された農薬は下記のとおりです。すべての検体で、定量下限値未満または残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。また、検出された農薬については、生産者にフィードバックすることで、農薬の使用方法等の指導や取締りを強化しています。

・輸入果実(レモン、オレンジ、グレープフルーツ、バナナ)

各5検体ずつ検査しました。複数の農薬を検出しましたが、全て残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数

原産地

レモン5 米国産5
オレンジ5 米国産5
グレープフルーツ5 米国産5
バナナ5 フィリピン産4、エクアドル産1

検出した農薬

検査結果(ppm)

残留基準値(ppm)

(レモン・オレンジ)

クロルピリホス

0.03

0.06

0.17

1

(レモン・オレンジ)

ヘキシチアゾクス

0.008

0.037

2

(グレープフルーツ)

イミダクロプリド

0.01

0.018

1

(グレープフルーツ)

ピリプロキシフェン

0.03 0.5

(バナナ)

クロチアニジン

0.02 1

 

・冷凍食品

府内に流通する輸入冷凍加工食品を20検体検査しました。全ての検体において、農薬は定量下限値未満であり、食品衛生法上問題ありませんでした。

検体数

原産地

20 中国産19、米国産1

 

・茶

京都府の特色でもあるお茶を10検体検査しました。複数の農薬を検出しましたが、全て残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。また、検出された農薬に関しては、生産農家の農薬使用履歴を確認し、生産者への指導へと繋げています。

検体数

原産地

10 府内産10

検出した農薬

検査結果(ppm)

残留基準値(ppm)

ルフェヌロン

0.20

1.8

0.046

0.26

0.041

10
メソミル 0.038 20
クロチアニジン

0.04

0.02

50
チアメトキサム 0.01 15
フルフェノクスロン

0.20

0.008

15

 

・いんげん

輸入冷凍いんげんを2検体検査しました。複数の農薬を検出しましたが、全て残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数

原産地

2 タイ産2

検出した農薬

検査結果(ppm)

残留基準値(ppm)

アゾキシストロピン 0.007 1
メソミル

0.033

0.019

1

 

・ブロッコリー

輸入冷凍ブロッコリーを2検体検査しました。複数の農薬を検出しましたが、全て残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数

原産地

2 中国産1、エクアドル産1

検出した農薬

検査結果(ppm)

残留基準値(ppm)

アゾキシストロピン 0.019 1

 

・にんじん

府内産と府内に流通するにんじんを検査しました。国産品から農薬が検出されましたが、全て残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数

原産地

4 府内産2、国産2

検出した農薬

検査結果(ppm)

残留基準値(ppm)

ボスカリド 0.016 0.7

 

・トマト

府内産と府内に流通するトマトを検査しました。府内産及び国産品で農薬が検出された検体がありましたが、全て残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。また、検出された農薬に関しては、生産農家の農薬使用履歴を確認し、生産者への指導へと繋げています。

検体数

原産地

8

府内産7、国産1

検出した農薬

検査結果(ppm)

残留基準値(ppm)

アセタミプリド 0.029 5
アゾキシストロピン

0.035

0.049

0.011

1
シアゾファミド 0.01 2
ボスカリド

0.28

0.28

5

 

平成22年7月から9月実施分

検査を行った食品や検出された農薬は下記のとおりです。すべての検体で、定量下限値未満または残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。
また、検出された農薬については、生産者にフィードバックすることで、農薬の使用方法等の指導や取締り強化を図っています。

・賀茂なす

京ブランド品である賀茂なすを検査しました。農薬が検出された検体がありましたが、全て残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。また、検出された農薬に関しては、生産農家の農薬使用履歴を確認し、生産者への指導へと繋げています。

検体数

原産地

8

府内産8

検出した農薬

検査結果(ppm)

残留基準値(ppm)

アセタミプリド 0.03 5
メパニピリム

0.012

0.024

5
イミダクロプリド

0.016

0.034

0.5
フェンピロキシメート 0.002 0.5
イプロジオン

0.09

0.10

5
クロチアニジン 0.021 1

 

・かぼちゃ

府内産及び府内に流通するかぼちゃを検査しました。府内産から農薬を検出した検体がありましたが、全て残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。また、検出された農薬に関しては、生産農家の農薬使用履歴を確認し、生産者への指導へと繋げています。

検体数

原産地

6

府内産4、国産2

検出した農薬

検査結果(ppm)

残留基準値(ppm)

アセフェート 0.23 1
メタミドホス 0.054 0.1

 

・万願寺とうがらし

京ブランド品である万願寺とうがらしを検査しました。農薬を検出した検体がありましたが、全て残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。また、検出された農薬に関しては、生産農家の農薬使用履歴を確認し、生産者への指導へと繋げています。

検体数

原産地

8

府内産8

検出した農薬

検査結果(ppm)

残留基準値(ppm)

イミダクロプリド 0.003 5

 

・トウモロコシ

輸入トウモロコシを検査しました。全ての検体において、定量下限値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数

原産地

3

米国産2、中国産1

 

・たまねぎ

府内産たまねぎを検査しました。全ての検体において、定量下限値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数

原産地

4

府内産4

 

・パプリカ

輸入パプリカを検査しました。複数の農薬を検出しましたが、全て残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数

原産地

1

韓国産1

検出した農薬 検査結果(ppm) 残留基準値(ppm)
アセタミプリド 0.026 5
アゾキシストロピン 0.14 3
イミダクロプリド 0.088 3
クロチアニジン 0.006 3
チアメトキサム 0.019 1
ボスカリド 0.014 10
ルフェヌロン 0.022 1

 

・ベビーフード原材料

ベビーフードの原材料として使用するしいたけ等を採取し検査しました。全ての検体において、定量下限値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数

原産地

3

国産2、中国産1

 

・いちじく

府内産のいちじくを検査しました。農薬の検出された検体がありましたが、残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。また、検出された農薬に関しては、生産農家の農薬使用履歴を確認し、生産者への指導へと繋げています。

検体数

原産地

4

府内産4

検出した農薬

検査結果(ppm)

残留基準値(ppm)

アゾキシストロピン 0.01 3

 

・京たんご梨

京ブランド品である京たんご梨を検査しました。全ての検体において、定量下限値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数

原産地

4

府内産4

 

平成22年10月から12月実施分

・甘藷

府内産の甘藷を検査しました。全ての検体において、定量下限値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数

原産地

4

府内産4

 

・枝豆

府内産の枝豆を8検体検査しました。複数の検体から複数の農薬を検出しましたが、全て残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。また、検出された農薬に関しては、生産農家の農薬使用履歴を確認し、生産者への指導へと繋げています。

検出した農薬

検査結果(ppm)

残留基準値(ppm)

クロチアニジン 0.034 2
インドキサカルブ 0.078 1
フェンピロキシメート

0.004

0.099

0.25

2

 

・小麦粉

学校給食の原材料として使用される小麦粉を検査しました。定量下限値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数 原産地
1 カナダ・アメリカ80%、日本20%

 

・玄米

学校給食の原材料として使用する府内産玄米と府内で流通する府内産玄米を検査しました。全ての検体において定量下限値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数 原産地
8 府内産8

 

・柿

府内産の柿を検査しました。全ての検体において、定量下限値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数 原産地
4 府内産4

 

・小豆

小豆を8検体検査しました。国産品2検体から複数の農薬を検出しましたが、全て基準値以下であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数 原産地
8 府内産2、国産6
検出した農薬 検査結果(ppm) 残留基準値(ppm)
プロシミドン

0.02

0.03

5
ボスカリド 0.01 2.5

 

・ねぎ

府内産及び府内を流通する輸入冷凍ねぎを検査しました。府内産6検体、輸入冷凍ねぎ2検体から農薬が検出されましたが、全て残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。農薬が検出された府内産生産農家へは、農薬使用履歴を確認し、生産者への指導へと繋げています。

検体数 原産地
10 府内産8、中国産2
検出した農薬 検査結果(ppm) 残留基準値(ppm)
シベルメトリン

0.03

0.08

5
ピリミホスメチル 0.02 1
エトフェンプロックス 1 2
ベルメトリン 0.17 3
アゾキシストロビン 0.15 10
イミダクロプリド 0.053 0.7
トルフェンピラド

0.36

1.1

5
アセタミプリド

0.015

0.006

5
ビフェントリン 0.19 0.5
(中国産輸入ねぎ)    
プロシミドン

0.11

0.12

5
イミダクロプリド 0.007 0.7

 

・えびいも

府内産えびいもを検査しました。全ての検体において、定量下限値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数 原産地
4 府内産4

 

・大豆

府内を流通する国産大豆を検査しました。全ての検体において、定量下限値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数 原産地
4 国産4

 

・はくさい

府内産はくさいを検査しました。1検体から複数の農薬を検出しましたが、残留基準値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数 原産地
4 府内産4
検出した農薬 検査結果(ppm) 残留基準値(ppm)
チオジカルブ及びメソミル a)0.013 b)2

a)メソミルのみ測定
b)チオジカルブをメソミル含量に換算したもの及びメソミルの和。なお、メソミルにはメソミルオキシムが含まれる。

・大根

府内産大根を検査しました。全ての検体において、定量下限値未満であり、食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数 原産地
8 府内産8

 

平成23年1月から3月実施分

・かぶ

京ブランド品である聖護院かぶを検査しました。1検体から農薬を検出しましたが、基準値以下であり食品衛生法上問題はありませんでした。

検体数 原産地
4 府内産4
検出した農薬 検査結果(ppm) 残留基準値(ppm)
テフルトリン 0.004

0.1

 

・みずな

府内産のみずなを検査しました。複数の農薬を検出しましたが、全て基準値以下であり、食品衛生法上問題ありませんでした。

検体数 原産地
8 府内産8
検出した農薬 検査結果(ppm) 残留基準値(ppm)
テフルトリン

0.005

0.006

0.007

0.011

0.5
ダイアジノン 0.004 0.1

 

・しゅんぎく

府内産のしゅんぎくを検査しました。1検体から農薬を検出しましたが、基準値以下であり、食品衛生法上問題ありませんでした。

検体数 原産地
4 府内産4
検出した農薬 検査結果(ppm) 残留基準値(ppm)
イソキサチオン 0.005 0.1

 

・ほうれんそう

府内産、流通品及び府内を流通する冷凍輸入のほうれんそうを検査しました。府内産1検体について、基準値を超過する農薬(フェニトロチオン:殺虫剤として使用される)を検出したため、食品衛生法第11条第3項(農薬等の残留基準値超過)に該当するため、中丹西保健所長が出荷者に対して回収命令を行いました。関係部局と十分に連携を図り、速やかに原因究明や再発防止対策など必要な措置を講じるとともに、被収去者等へ指導等を行いました。

各販売先に対して流通状況を調査しましたが、既に消費済みであることを確認しました。今回の検出量は、体重50kgの人が当該食品を毎日、約500g(2束程度)一生涯食べ続けても影響のないとされる量です。

検出した農薬と検査結果については、下記のとおりです。

検体数 原産地
8 府内産4、兵庫県産1、徳島県産1、中国産2
検出した農薬 検査結果(ppm) 残留基準値(ppm)
シペルメトリン 0.018 2.0
アセタミプリド 0.040 3.0
イミダクロプリド 0.019 2.5
フェニトロチオン 0.56 0.2

 

お問い合わせ

農林水産部農産課

京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町

ファックス:075-414-4974

nosan@pref.kyoto.lg.jp