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アレルギーと食品

食物アレルギー表示の決まりは?

食物アレルギーを持つ方への健康被害を防止し、安心して食品を購入していただくため、消費者庁が食品表示基準を定め、その中に、食物アレルギー表示制度があります。発症数や重篤度から勘案し、表示を義務づけられた「特定原材料」と表示を推奨される「特定原材料に準ずるもの」が規定されています。

令和5年3月に、くるみが「特定原材料」に追加されました。

表示が義務づけられた8品目

(特定原材料)

えび、かに、くるみ(※)、小麦、そば、卵、乳、落花生(ピーナッツ)

表示が推奨される20品目

(特定原材料に準ずるもの)

アーモンド、あわび、いか、いくら、オレンジ、カシューナッツ、キウイフルーツ、牛肉、ごま、さけ、さば、大豆、鶏肉、バナナ、豚肉、まつたけ、もも、やまいも、りんご、ゼラチン

 くるみの表示については、令和7年3月31日までの経過措置期間(事業者が表示の切替えを行う期間)が設けられています。

食物アレルギーって何ですか?

 特定の食物を摂取したとき、身体がその食物を異物と認識して、自分の身体を防御するために過敏な反応を起こすことです。
 症状としては、じんま疹・湿疹などの皮膚症状、下痢・嘔吐・腹痛などの消化器症状、咳、呼吸困難などの呼吸器症状などがあります。重症の場合は「アナフィラキシーショック」といわれ、全身発赤、呼吸困難、血圧低下、意識消失などの症状が現れて、対応が遅れると死に至る場合もあります。アレルギー症状は、摂取した食物の量やその原因物質などによって異なります。また、同一人であっても体調によってその症状は変わります。何が原因になっているかは、専門の医師に相談して特定する必要があります。

 体に、アレルギーを起こす物質である抗原(アレルゲン)が侵入すると、この抗原をやっつけるために、抗体というものを作り出します。アレルギー物質に対する抗体は、肥満細胞と呼ばれる免疫に関係する細胞に結合します。
 次の機会にこの抗原が体に侵入すると、抗体の結合した肥満細胞が出撃し、抗原を捕まえます。
 このときに肥満細胞から、ヒスタミンなどいくつかの化学伝達物質が放出されます。ヒスタミンなどの物質は、神経を刺激し、この刺激によってぜんそくやアレルギー性鼻炎など、さまざまなアレルギー症状が引き起こされます。

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