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アニサキスによる食中毒は、鮮魚介類を生で(不十分な冷凍又は加熱用のものを含む)食べることで発生します。
経口的に摂取されたアニサキスの幼虫が胃壁や腸壁に刺入したときに、食中毒(アニサキス症)を発生します。
魚を釣って、家庭で調理し食べた場合でも、発生が見られています。
アニサキスは寄生虫(線虫)の一種で、その幼虫は、サバやアジ、サンマ、カツオ、イワシ、サケ、イカなどの魚介類に寄生しています。
幼虫は、長さが約2~3センチメートルで、白色の少し太い糸状です。
アニサキス幼虫は、寄生している魚介類が死んで、時間が経過すると内臓から筋肉へ移動することが知られています。
食品安全委員会ファクトシートより抜粋
アニサキス症には以下のような種類があります。死亡例は報告されていませんが、全身性のショックを引き起こすことがあり、注意が必要です。
激しい腹痛があり、アニサキスによる食中毒が疑われる場合は、速やかに医療機関を受診してください。
食後、数時間から十数時間後に、みぞおち(心窩部、しんかぶ)の激しい痛み、悪心、嘔吐を生じます。
食後、十数時間から激しい下腹部痛、腹膜炎症状などを示します。
法律の改正に伴い、平成25年以降、食中毒発生報告の原因物質の項目にアニサキスが追加されました。
近年では、発生報告数が増加しています。
家庭でも発生していますので、ご注意ください。
※一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬け、しょうゆやわさびではアニサキス幼虫は死滅しません。
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