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平成22年度第3回京都府食育推進懇談会の議事要旨

開催日時

平成23年1月21日(金曜日)午前10時から正午まで

場所

京都府庁西別館大会議室AB

出席者

【懇談会委員】

今里滋座長、芦田完委員、大谷貴美子委員、岸部公子委員、坂本茂委員、
戸田百合恵委員、服部博一委員、山内司郎委員、山口日奈子委員、湯川美栄子委員

【京都府】

関係職員

【その他】

傍聴者等

議事

(1)報告事項

ア 国の第2次食育推進基本計画骨子(案)について【資料1】(PDFファイル,1MB)(PDF:1,462KB)
イ 京都府食育推進計画骨子案のパブリックコメントの結果について【資料2】(PDF:177KB)

(2)第2次京都府食育推進計画最終案について【資料3】(PDF:496KB)【資料4】(PDFファイル,2MB)(PDF:2,343KB)

 

概要

(1)報告事項

ア 国の第2次食育推進基本計画骨子(案)について
(事務局)
資料1に基づいて説明
イ 京都府食育推進計画骨子案のパブリックコメントの結果について
(事務局)
資料2に基づいて説明

(座長)
今治市では、地元産小麦によるパンを給食で使用するようになると、市内で小麦が生産されるようになり、新たな農業のマーケットが生まれたようだ。

(委員)
府内産小麦によるパンが難しいのであれば、米粉パンはどうなのか?

(事務局)
値段が高いので、補助がないと米粉パンの導入は困難である。また、米飯給食の拡大に伴ってパン食の回数が減少し、結果的に米粉パンはあまり登場しない。

(委員)
米飯給食をという流れであれば、わざわざパンにしなくてもよいのではないか。

(委員)
食べ方という点でいうと、米飯給食の時は、牛乳ではなくお茶を出した方がよいのではないか。

(事務局)
牛乳は、カルシウムを摂取するために重要な食材である。

(委員)
牛乳以外のものからカルシウムをとれば、牛乳を飲まなくてもよいのではないかと思う。ただ、豆乳は飲みにくいようなので、保育所では半々くらいにしている。

(事務局)
宇治の茶業会議所が、急須でお茶を飲むことをすすめる運動をしている。例えば、和束町ではお茶育として学校でお茶づくりをしているし、府立高校で茶道を学んだり、緑茶で紅茶を作る取組も行われている。

(委員)
テレビで放送された深蒸し茶が、その後よく売れたという。宇治茶も同じようにしてはどうか。

(座長)
お茶を淹れられない人が多いから、お茶育も必要なのだろう。京都はお茶文化の地でもある。

(委員)
お茶の普及推進もこの計画の中に入れたらどうか。

(事務局)
お茶は単に生産を増やせばよいのではなく、文化という視点も必要である。来年度にお茶のアクションプランを検討して、その中で施策を考えていきたい。

(委員)
京都ではあらめやおからを食べる日があるが、給食の献立を京都の食文化を踏まえたものにすれば、文化を広めることになり、よいのではないか。

(委員)
大学生の場合は生協食堂での取組など、すでに具体的にいくつも盛り込んでもらっている。

(2)第2次京都府食育推進計画最終案について

(事務局)
資料3及び資料4に基づいて説明

(委員)
基本理念の「誕生前」の趣旨がわかりにくいのではないか。

(委員)
なれない人もいるので母とは書きにくいが、糖尿病の患者には低体重で生まれた人が多いという調査結果もあり、健康な身体でいてほしいという気持ちを入れていただいてよかった。

(委員)
ゆりかごかその前かを言いだすと堂々巡りになるので、これでよいのではないかと思う。知徳体の根底に食育を言われるようになり、男女とも学校教育の場からスタートする。

(委員)
「始める」より「始まる」の方がよいのではないか。「始まる」は個人が意識することにつながる。

(事務局)
「始める」は他動詞、「始まる」は自動詞である。検討はするが、事務局に一任いただきたい。

(委員)
京都では五感を大事にして、盛りつけにも工夫をする。かつては間伐材を五条坂で陶器の釉薬として使っていたが、今はプラスチックの食器が多くなっていることが山の荒廃につながっているのではないか。給食で木の器を使う取組をしているところもある。清水焼を使ってもよいのではないか。

(委員)
保育所で陶器の食器を使っている。割れるということがわかるのはよいことだが、値段も高く、相当数の買い足しも必要である。

(委員)
食事ばかりに目を向けるのではなく、その周りの文化の掘り起こしが必要ではないか。

(委員)
生活文化も含めていくべきではないか。

(座長)
文化は、具体的にどこに盛り込むのか。

(事務局)
今年は、国民文化祭もあるので、食育を通じて食文化のすばらしさがわかるようなことを書きたいが、具体的には座長と相談したい。

(委員)
郷土料理とは何かが頭に浮かぶ人はどのくらいいるだろうかと思う。かといって、写真を出したりすると細かくなりすぎる。

(事務局)
どこかに例示できないか検討したい。

(委員)
子どもを対象として節句をテーマに学ぶ教室(ひらめき☆ときめきサイエンス)を開催し、その様子が京都府広報課からユーチューブで放送されているが、大人にも新たな発見があり、興味深かった。

(委員)
地域の食育で、今は核家族が多くて高齢者と接する機会がないので、多世代の交流ができないかと思う。交流によりそれぞれの能力が発揮できることもある。地元の自治会館で、老人会、子ども会、生活研究グループによる交流会を行っている例もある。

(委員)
国の骨子には、「共食」が書かれている。孤食を避けるためにも、朝ごはんだけではなく、夕食もなるべく家族みんなで食べるようにした方がよい。

(座長)
そうはいっても、みんな忙しいと反論あるだろう。

(委員)
親と一緒に食べたくない、という場合もある。

(委員)
前回会議での議論をうけて、食育推進の究極目的が「いきいき元気・健康長寿」となったが、その目標となると、どちらかというと農林水産部にかかわる項目が多く、「究極目的」と「計画目標」間の整合性という点でどうかと思う面がある。例えば、国の案を見ると、メタボと糖尿の指標が入ってきている。一方で、どのように進捗管理をするのかをみると、食育・地産地消推進協議会が出てきて、地産地消の拡大が食育の目的になるようにも読み取れる。主管部局が農林水産部なのでやむをえないのかもしれないが、もう少し整理をするか、あるいは運用のところで整合性を保つことが必要だ。京都市は保健医療課が主管部局で、食育をそうした枠組みの中に割り切って位置づけている。

(事務局)
前回の議論を踏まえて、富士山の頂上としていきいき元気・健康長寿を掲げた。内部的には、くらしの安心・安全推進本部の食の安心・安全部会で食育についての庁内連携を図っている。頂上を目指すにはいろいろなコースがあり、目指すべき方向として捉えればそれでよいのではないかと考える。

(座長)
中高年男性の生活習慣病は最大の問題であり、食生活をどうするかを入れなくてよいのか。

(事務局)
府で独自データを取ることができるかどうかはっきりしない部分がある。国のデータが使えないこともあり、苦労する。

(委員)
体重を4%減らすと生活習慣病がかなり減るという厚生労働省の研究成果があると聞いた。5%はしんどいので、4%減らすことにすればよいのではないか。

(事務局)
生活習慣病対策については、広報や健康教室などで市町村、保健所、関係団体等がそれぞれ幅広く展開している。目標項目について、国は健康増進法に基づく国民健康・栄養調査を毎年実施しており、データをとることが可能だが、母数が極端に少ないために京都府のデータとしては使えない。内部で議論したが、今後も取組は行うものの、定期的にとれるデータがないため、目標値の設定は困難であるという結論だったことを御理解願いたい。

(委員)
給食で地元農林水産物の割合を30%というのは、京都市を含めると難しい。他の会議でも言ったが、本当に可能なのか疑問がある。京都市を除けば可能かもしれない。この数字はもう少し検討してほしい。

(事務局)
確かに半分を占める京都市が地元産を使うのは、農業生産量からみて難しいのは理解している。厳しい目標であると認識しているが、あくまでもこれを目標として、目指して取り組みたい。

(事務局)
本日の議論を踏まえて、必要な修正を行い、府議会に報告して策定する。

以上

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農林水産部農政課

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