丹後広域振興局

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平成29年度第2回丹後地域保健医療協議会(平成29年10月31日開催)の審議概要について

平成29年度第2回丹後地域保健医療協議会 審議概要

1開催日

平成29年10月31日(火曜日)19時から20時45分まで

2開催場所

セントラーレ・ホテル京丹後

3出席者

別添名簿のとおり

4審議概要

(1)京都府保健医療計画に係る新旧対照表(案)の概要について
(2)丹後地域における主な課題と対策について
(3)その他


【主な発言】
●医療従事者の確保関係

・医療従事者確保について「地域医療支援センター(KMCC)」は、形骸化し、まったく機能していない。
・医師確保対策と記載しただけで、地域の医師、人材確保が可能なのか。次期計画の6年間において、地域医療支援センターをどのように変革し、機能させるか、ということが肝要である。
・他所では大学と県が地域に医師を派遣するために権限を1ヶ所に集めて運営されているような話も聞く。京都府の地域医療支援センターも、京都府と府立医大が協力して丹後地域や他の地域も考慮して、人材を派遣していくという組織になっていただきたい。それを受けて、丹後地域も努力して、医師の教育も含めてバックアップしていくこと等を考えたら、もう少し進んでいくのではないか。
・京都府でも新規採用の医師が増えてきたが、研修医を増やすよりも、京都市内から専門医を1年間なり、半年間だけでもいいので派遣していただきたい。ある程度協力体制を整備していかないと地域がどんどん疲弊していく。

●介護福祉人材の確保関係
・介護関係についても、医療、介護の従事者の確保は非常に大変である。
・介護施設で看取りをさせていただいているが、看護師がなかなか集まらないので本当に厳しい。
・毎年、何百人もの若い方が丹後からいなくなっているが、丹後にも魅力はあり丹後に住みたい方はたくさんいる。子育て支援とか、若者のIターン、Uターンの支援充実に本腰を入れてやっていただきたい。
・人材確保は、子育て、学校教育等、様々なことを含んでいると思われる。

●がんの対策について
・がんの対策には教育、早期発見、禁煙等の問題がある。
・乳がんも含め、様々な啓発活動が必要。一定の高齢者に対する啓発も必要。
・検診の推進をしていただきたい。

●心筋梗塞等の心血管疾患の対策について
・今後高齢者が増え、最終的には、在宅等で心不全で亡くなられる方が増加すると考えられている。
・救急時の対応は大事であるが、回復期、維持期の心不全の対応も大事。慢性の心不全への対応に対して、丹後地域で十分なことをやっていく、ということが今後6年間の計画の中に盛り込まれたら、先駆的であり、ある程度の効果があると思われる。
・心不全が増加しているが、早めに治療するとそれなりに、予防効果、治療効果がある。
・足が腫れていても大丈夫な人と、そうではない人もいる。そのあたりも予防、検診あるいは急性期を超えた回復期、維持期等でしっかりと対策をとられたい。
・医療者だけではなく、介護関係者も日頃の症状をチェックして、早期発見して、介護しながら治療していくという発想でやっていただきたい。

●糖尿病の対策について
・糖尿病の場合は、特に重症化の予防が重要であり、透析にいかないようすることが必要。
・腎臓内科の専門医が非常に少ない。

●小児医療について
・小児医療については、子育て支援でも記載されているが、毎年何百人も京都に行って帰ってこない、何とか帰ってこられるようにしたい。

●周産期医療について
・出生数も減ってきている、これからはもっと減っていく。
・京都府として、不妊治療の助成を拡大されないのか。

●災害医療について
・災害拠点病院の設備の老朽化が一番の問題である。雨漏りが発生している。

●へき地医療について
・一人の医者がいなくなると、その地域で生活が困難になる。
・医療資源、医療人材、専門医の少なさについては、道路もよくなったのだから京都の方から医師の派遣をしていただけたらありがたい。
・かかりつけ医の不足と高齢化が問題。還暦を過ぎた人が多い。
・介護人材について、介護専門職の給料が安すぎる。京都府でなんとか補填できるようなことができないか。
・介護施設での看取り、病院へ救急搬送など、介護施設で働いている人たちは本当に苦労をされている。
・丹後地域は、本当に医者も看護師も介護士も疲弊している。ぜひ京都の方から人材を投入していただきたい。

●地域包括ケアシステムについて

・介護保険法が改正になり、市町村で新総合事業が開始される。疾病医療については記述があるが、介護予防の観点での記述がない。

●在宅医療について
・看取りに関しては、丹後の老人福祉施設のほとんどの施設が積極的に頑張ってさせていただいている。
・ご本人の尊厳等を考えたうえで、介護施設は家であり、そこで最期を迎えさせてあげることのすごさ、すばらしさ、が前提になっている計画であってほしいと思う。
・京都府は、看取り等を頑張った施設には、手当てを篤くする等お願いしたい。
・終末期に喀痰吸引が必要になる方がおられ、介護士でも研修・講習を受け、最後に実地研修を受けたら可能となるが、なかなか研修ができない。
・喀痰吸引は、講義を何時間も受講しなければならないとか、遠方に行かなければ講義がない等、非常に不便。もう少しフレキシブルにしていただきたい。

●歯科保健対策について
・3歳児のむし歯の状況は改善しているが、学童でのむし歯はむしろ増えている。対応策として、学校教育の中でフッ素使用と言っているが、なかなか進まない。長年の課題である。
・丹後では口腔ケアに携わっている歯科医師は少ない。以前は口腔ケアと言えばだいたい入歯の調整が多かったが、今は口腔機能の回復から噛むところまでである。
・口腔ケアは重要であり、そのあたりも計画にも記載していただきたい。

●京都府保健医療計画にかかる基準病床数
・資料1(京都府保健医療計画に係る新旧対照表(案))の基準病床数についてであるが、今年の3月31日に策定された京都府地域包括ケア構想では、病床数がきちっと書かれているが、ここでは検討中となっている。この数字がいつの間にか減ったりすると、人材確保ができなくなってしまう、ということになりかねない。
・地域包括ケア構想では、地域保健医療計画と整合性をもって見直していくと記載されている。責任をもって、地域包括ケア構想で策定された数字を載せていただきたい。

 

【配布資料】
・次第(PDF:30KB)
・出席者名簿(PDF:76KB)
・資料1(PDF:1,354KB)
・資料2(PDF:181KB)
・資料3(PDF:1,354KB)

 

お問い合わせ

丹後広域振興局健康福祉部 丹後保健所

京丹後市峰山町丹波855

ファックス:0772-62-4368

tanshin-ho-tango-kikaku@pref.kyoto.lg.jp