丹後広域振興局

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大手川だより23号

「大手川に『自然と親しむ空間』を作ろう!」ワークショップ第3回を開催しました。

 12月3日(日曜日)、「大手川に『自然と親しむ空間』を作ろう!」ワークショップ第3回を宮津市保健センターで開催しました。
 今回のテーマは「模型を作ってプランを考えよう!」と題し、内容は以下のとおり行いました。

  • 第2回ワークショップの報告(各班から出たアイデアについての解説)
  • 前回のアイデアに沿って模型の作成
  • 良いと思うプランを投票形式で選出

 
 班ごとに出来上がった模型は、どの作品も参加された皆さん
の強い思いが伝わってくるものでした。
 今回のワークショップは完結です。詳細は別途、ニュースでお知らせします。


(室内作業の状況)


(作品一例)

平成18年の主な出来事

 平成18年も残すところあとわずかとなりました。大手川に関する主なできごとを以下にまとめてみました。

  • 2月
    第2工区用地買収着手(6,7日契約会)
  • 3月
    「大手川の護岸を考える!」ワークショップの開催(3月から7月)
    大手川探検隊の開催(第2工区 宮津美しさ探検隊)

    (ワークショップの作業状況) 
  • 4月
    京口の桜並木満開(11日頃)

    (京口の櫻並木)
  • 5月
    激特事業工事着手(26日 安全祈願祭)

    (安全祈願祭)
  • 6月
    水辺観察会の開催(第3工区 上宮津小学校)

    (水辺観察会の状況) 
  • 7月
    環境学習の開催(第1工区 宮津小学校)
    梅雨前線豪雨 京口橋地点危険水位超える

    (環境学習)

    (京口橋上流洪水時)
  • 8月
    大手川探検隊の開催(第3工区 宮津美しさ探検隊)
    第3工区用地買収着手(2日契約会)
    文化財調査により旧宮津城跡の石垣出土(第1工区)
    「大手川に『自然と親しむ空間』を作ろう」ワークショップの開催(8月から12月)
    大手川河川整備計画の変更(全工区)

    (旧宮津城の石垣出土) 
  • 10月
    大手川改修促進協議会の開催(全工区)
    第2工区の沈砂池の通水(第2工区)

    (沈砂池の通水状況) 
  • 11月
    「バードウォッチングin大手川」の開催(宮津美しさ探検隊)

    (バードウオッチング イソヒヨドリ) 

 本年は皆さんのご協力により大手川全体で概ね8割の用地買収が完了し、工事を開始することができました。 
 
 来年も本年同様、丹後土木事務所のホームページ、市役所前掲示板等により大手川に関する情報を積極的に発信していきますので皆さん、是非ともご覧ください。

工事の進捗状況について

  1. 湊橋から下流の工事について
    石積護岸及びパラペット(特殊堤)工事を実施中です。パラペットには周辺景観に配慮して、縦目地の入った化粧型枠を使用しています。

    (パラペットの作業状況) 
  2. 湊橋から大手橋の工事について
     引き続き浚渫作業を進めています。大手橋の下流に沈んでいる古い石材が思ったより多く、採取に手間取っています。
     左岸側の裁判所前石積護岸についても工事実施中です。景観に配慮して花崗岩の雑石を使用することとしています。

    (浚渫作業の状況) 
  3. 第3工区の農道橋の架け替え工事及び農道・水路の付け替え工事について
     去る12月4日に上宮津地区公民館で工事説明会を行いました。
     現在は、右岸側橋台の築造工事を行っています。今後、通行止めや府道の通行規制などにより、地元の皆様には大変 御迷惑をおかけいたしますが、御理解、御協力をよろしくお願いいたします。

    (農道橋 農道中橋)

コラム

大手川周辺で見られるチョウについて

 
 「大手川に『自然と親しむ空間』を作ろう!」ワークショップに参加されていた西村元延さんに、御自宅(滝馬)周辺で見られるチョウのデータをいただきました。2003年から2006年にかけてのデータですが、何と32種のチョウを採集・写真撮影されたそうです。その他目撃したものを含めると38種ものチョウが確認されています。

 
 モンシロチョウやアゲハ類など、誰でも知っているものばかりでなく、ヤマトシジミなどのシジミチョウ科、ルリタテハなどのタテハチョウ科、ジャノメチョウなどのジャノメチョウ科など半分以上は知らない名前です。写真を見ると、何となく見たことのあるものばかりですが、なかなか見分けはつきません。御存じの方もいらっしゃるでしょうが、チョウの幼虫には特定の食草・食樹というものがあります。例えばアゲハの幼虫の場合、カラスザンショウやミカンなど、ギフチョウはウマノスズクサ科のカンアオイ、オオムラサキならエノキというように、決まった食草があるそうです。大手川の改修では、現地の表土を処分せず再利用することで、チョウの食草が無くならないよう(特に意識はしていませんでしたが)注意しています。

 
 今回のワークショップには、いろいろな趣味を持っておられる方々が参加されています。西村さんのようにチョウの採集を趣味としている人、チョウだけでなく昆虫採集全般を趣味としている人、バードウォッチングを趣味としている人など、その他にもたくさんおられます。そのおかげというか、私たちも今まで知らなかった知識が少しずつ蓄えられているような気がします。

 河川改修を行うには、河川工学の知識だけではなく、魚や植物など生物の知識、流域の文化や歴史などの知識、果ては農業や林業などの知識までが必要と感じています。もちろん、私たちがそれだけの知識を一度に吸収することは不可能ですが、地域の皆様に知識不足を補っていただき、手を取り合って、より良い川づくりを進めていきたいと切に思っております。 

河川用語集

【化粧型枠】

 
 工事の進捗状況の中でもお知らせしていますように、河口部で施工するパラペット(16号参照)には化粧型枠を使用します。
 コンクリートの構造物を製作する場合、コンクリートを流し込むための鋳型のようなものが必要ですが、それを通常「型枠」と呼んでいます。通常は木材で作り、コンクリートが固まったら取り外します。

 
 我々も一般的には普通の型枠を使用していますが、普通の型枠を使用した場合、出来上がったコンクリート構造物はのっぺりとしており、無表情で冷たい印象を与えがちです。そこで、まちづくりとの連携や自然環境との調和など、景観への配慮が必要と認められる場合には「化粧型枠」を使用します。

 
 「化粧型枠」とは、文字通り型枠に様々な化粧を施したものです。一般的にはビルの外壁など建築物に使用される場合が多いですが、その種類は多岐に渡り、「石積み風」「レンガ風」や果ては「木目調」などというものもあります。土木工事で使用される場合、前述の景観への配慮という理由以外にも、本当は木や石を使いたいのだが、構造上必要な強度を維持するにはコンクリート構造物でないと駄目な場合に、もとのイメージに近づけるために化粧型枠を使用することもよくあります。

 
 大手川では石積みの上のパラペットに化粧型枠を使用します。やはり本物の「石積み」の上に「石積み風」のパラペットではどうしても本物に負けてしまいます。そこで、今回は「縦目地風」のデザインを使用し、石積みとはデザイン的に差別化を図っています。

(化粧型枠の事例) 

お問い合わせ先

災害対策室 ダイヤルイン電話 0772-22-3243 
 

お問い合わせ

丹後広域振興局建設部 丹後土木事務所

宮津市字吉原2586-2

ファックス:0772-22-3250

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