丹後広域振興局

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大手川だより24号

本年もよろしくお願いします!

旧年中は皆さまに大変お世話になりました。
大手川の改修工事につきましては地元の皆さまの御協力のもと、平成21年度の完成を目指し、鋭意事業を進めています。
本年から護岸工事や橋梁の架け替えといった本格的な改修工事に着手する予定です。
引き続き御迷惑をおかけしますが御理解・御協力をよろしくお願い申し上げます。

第2工区の水路工事と盛林寺橋の架け替え工事を発注しました。

  • 第2工区の水路
    第2工区内で用地買収が終わり、工事が可能となった箇所において、水路設置工事を行います。施工業者は「たかおか造園株式会社」です。
    なお、農地等に直接影響のある方につきましては、京都府から別途説明をいたしますので、御了解ください。
  • 盛林寺橋
    第3工区内の盛林寺橋の橋梁工事を発注しました。本年1月から工事着手の予定で、2月1日(木曜日)に上宮津公民館で工事説明会を開催する予定です。
    なお、工事説明会前に施工業者(宋徳建設株式会社)が、現地で測量等を行うことがありますが、御協力をお願いいたします。

    (雪の盛林寺橋) 

KTR橋りょうの設計委託が完了しました!

 大手川だより第14号(平成18年4月20日発行)でお知らせしました北近畿タンゴ鉄道宮津川橋りょうの調査設計が昨年の12月に完了しました。
 1月22日(月曜日)には橋りょう架け替え計画について説明会を開催する予定です。
 今後は、早期の工事着手に向けて調整を行っていきます。
 地元の皆様には何かと御迷惑をおかけしますが、御協力をお願いいたします。

(KTR宮津川橋りょう)  

工事の進捗状況について

  1. 湊橋から下流の工事について
    左岸側のうち、自転車道路に面した区間のパラペット(特殊堤)はほぼ完成しました。自転車道路の通行止めでは皆様に御迷惑をおかけしていますが、舗装復旧完了までいましばらくお待ちください。
    右岸側については石積護岸を実施中です。
     
    (湊橋左岸下流のパラペット)
  2. 湊橋から大手橋の工事について
    左岸側については石積基礎工事を終え、現在は裁判所前石積工事を実施中です。
    右岸側については石積基礎工事を実施中です。

    (石積みの施工状況) 
  3. 第3工区の農道橋の架け替え工事及び農道・水路の付け替え工事について
    昨年末に右岸側の掘削が完了し、現在は右岸側橋台の築造と、護岸工事を行っております。農道の通行止めで周辺の皆さまには大変な御不便をおかけしていますが、新橋完成までもうしばらくお待ちください。

    (農道橋の施工状況) 

コラム

大手川のゴミ問題について

 年末に家の大掃除をしていてふと思ったことがあります。毎年のことですが、たくさんのゴミが出てきました。これらのゴミは分別後業者の方に収集してもらうのですが、その時に頭に浮かんだのは、「家庭ゴミの分別に比べて大手川のゴミを分別するのは本当に大変なことだったなあ。」ということでした。

 大手川河口工事の本格着手を前に、業者のみなさんと一緒に河口清掃をしたのが5月17日のことでした。この時に出たゴミは、刈り取ったヨシの他に、タイヤや木くず・自転車などもあり、総量にして約0.6トンありました。ところがこれはまだ序の口、本格的な浚渫作業は6月10日過ぎからでしたが、出るわ出るわ、次から次へとゴミが出てきます。当初は浚渫した土砂を洗ってゴミなどをより分けてから、きれいな砂だけを海に投入する予定でしたが、廃棄物のあまりの多さに途中で計画を断念せざるを得ませんでした。その量たるや約360トンです。

 もしすべての土砂を洗っていたら、いったいどのくらいの量になったのか想像もつきません。これらの廃棄物の大半は貝殻やワラくずでした。家庭から出るゴミらしきものはあまり見あたりませんでしたが、川にゴミを捨てる人がいないわけではないでしょう。その多くはもっと先の海底に沈んでいるのではないでしょうか。

 川の水は上流から下流へと流れやがて海に至ります。上流で捨てたゴミは最後は海にたどり着きます。今回のように処分されるゴミの処分料はみなさんの貴重な税金の一部で賄われています。そして、大部分の未処理のゴミは海の底に沈み、水質汚濁などの環境破壊の遠因になっています。

 お願いです。どうかみなさん、「美しい大手川と宮津湾」を、そして「美しい日本」を取り戻すためにも、川にはゴミを捨てないようにしてください。おっと、もちろん川以外に捨てるのもダメですよ!

(写真左:平成18年5月17日清掃状況)
(写真右:河口に沈んでいた産業廃棄物)

河川用語集

護岸(ごがん)

 「護岸」とは、堤防や河岸を流水による侵食から保護するものです。土の堤防だけの川の場合、水の勢いが強いと堤防がどんどん削られてしまいやがて決壊することになります。そこで、侵食の恐れのある区間に護岸を設けることになります。

 護岸には、河岸の法面(のりめん)(斜面のこと)を保護する「法覆工(のりおおいこう)」、河岸の法(のり)尻(じり)(法面の下部)を保護する「法止工(のりどめこう)」、法止工の前面の深掘れを防ぐ「根固工」の大きく3つの部分があります。

 護岸に使用される材料としては、主に「石」「木」「コンクリート」「鉄」の4種類が上げられます。古くは「石」と「木」を使用することがほとんどでしたが、戦後になり「コンクリート」と「鉄」に取って代わられました。高度経済成長期の川づくりは効率一辺倒で、右を見ても左を見ても同じようなコンクリートブロックを使用した川づくりがされてきました。当時は少しでも早く洪水被害を解消するために安価なコンクリートブロックを使用することが良いという発想がありましたが、環境に配慮するというところまで考えは及びませんでした。その結果として、そこにもともとあった環境が失われ、ようやくそれではいけないということに人々(当然私たち行政もですが)が気付き始めました。

 近年では、「石」や「木」が見直されてきています。ただし、何でもかんでも「石」や「木」を使えばいいというものではありません。護岸材料を決定するためには、流水の勢いに耐えられるのはもちろん、当然ながらできるだけ安いものを使う(税金を使っていますので)ことを検討します。また周辺の景観との整合にも気を付けないとだめです。つまりもともと石の無いところに石を並べるというようなことは控えないといけません。

 大手川ではそれらのことに注意して、河口部の見えない部分は鉄の矢板を使用しますが、見える部分では周辺の景観に配慮して石を使っています。中流部では水の流れが比較的緩やかなため、「侵食防止シート」というものや木材も使用します。上流部では水の流れが急になるため、主に石を使用し部分的にはコンクリートブロックも使用します。最近のコンクリートブロックは、中に空洞がありそこに石を詰めることにより魚の生息環境に配慮したり、草が生えたりする構造のものがありますので、そういったものを使用します。出来るだけもともとの環境を復元できるよう、また新たな環境を作り出せるよう頑張っていきますので、御理解のほどよろしくお願いします。

(今福川の多自然型の護岸) 

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