丹後広域振興局

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工事の監督・検査って何?

 ここでは公共工事の監督と検査についてご説明します。

 なぜ、公共工事では監督と検査が重要なのでしょうか?

 一つは公共工事でつくる目的物は国民の財産であり、安全で耐久性(長持ちの度合いのこと)の高いものをつくらなければならないこと。

 もう一つには、工事は受注業者が落札してから行うものであり、工事を行う業者や監督員のスキルに影響することが多いことから、そのプロセス(過程)の確認としての監督が大切です。
 また、手抜き工事や欠陥工事がないかを見逃さないための最終確認としての検査が欠かせません。

 工事がいかに安全に品質に優れ、環境に配慮(心をくばること)してあり、経済的かということがきわめて重要なことであり、「公共工事の品質確保に関する法律」が制定されたことからもよく分かると思います。

監督とは?

 監督とは、建設業者に発注した工事が、安全に品質を確保し、法令(法律や規則)を守りながら進んでいるかを確認します。

 途中、段階確認として、不可視部分(後に見えなくなって確認ができなくなる部分)の確認などを適宜(状況に合わせて)行います。


 段階確認のようす
 不可視部分(後に見えなくなる部分)は特に注意して見ます

検査(けんさ)とは?

 できあがった工事について、書面と現場の実地検査を行います。

 まず、書面(紙で整理してある冊子)では、法令を守り、安全対策が行えているか、出来形(高さ、大きさなど)に不足がないか、品質に関する書類が整っているか、各書類の日付や内容に不整合(つじつまの合わないこと)がないかなどを総合的に確認します。
 特に不可視部分(目に見えない部分)の確認は大切であり、写真などで十分確認します。

 次に、現場の検査で実際に構造物(ブロックなどのできあがったもの)の高さ、長さなどが設計の値を確保できているか、受注者が計ったものと合っているかなどを確認します。また、段差などで通行される方に影響がないかなどを十分確認します。


 現場での実地検査のようす
 レベル、テープ、シュミットハンマーなどで高さ、長さ、コンクリートの強さなどを確認します。

検査のあとは?

 検査を行い、段差など、利用者にとって危なくないかを十分確認し、危険があると補修を命じます。

 書面及び現場の手直しが全て完了すると支払いと工事成績評定を行います。

 工事等成績評定は、行った工事について65点を基本として、評価を行い、受注業者に通知します。

 受注業者は、その工事の成績を見て、次にどのような改善を行えばよいかを考える参考として見ることになります。

 成績点数が低いと良い工事ではないということであって、続けて低い点数を取り続けると施工能力に問題があり、工事を請け負うことができづらくなります。(入札に参加できにくくなります。)

 皆さんも工事現場を通りすぎるとき、このようなことを行っているんだなという目で見てはいかがですか。

 貴重な税金を使って工事を行っていますので、監督員も検査員も現場を見る目を研く必要があり、日々、技術の研鑽(学問などを深く研究すること)を行っています。
 受注業者も技術力の向上に努めることが必要であり、毎年、請負者の研修なども行っています。

 お互いに技術力を高めて、より良いまちづくりを進めていきます。

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