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大手川河川改修工事「中橋架け替え工事見学会」の開催結果について

 未来へつなぐ大手川の工事現場をみてみよう

平成16年10月の台風23号により被災した大手川。現在、災害の再発防止を図る改修を地域のみなさんの協力を得ながら鋭意進めています。

「大手川工事調整連絡会」では、隣接する宮津小学校の4年生を対象に総合学習の一環として工事見学会の取り組みを行っています。

今年は、中橋の桁架設を教材に見学会を行いましたので、その概要をお知らせします。

大手川工事調整連絡会とは

大手川激特事業のうち、KTR宮津川橋りょうから下流区間の工事において、周辺道路の利用調整や近隣住民の方々からの要望に効果的に対応するため、京都府丹後土木事務所と各工事請負業者で構成する組織です。

実施日時

  • 平成21年5月19日(火曜日) 午後1時45分から午後2時45分まで

実施場所及び内容

  • 宮津小学校前の中橋の工事現場
  • コンクリート桁を間近で見てもらい、大型クレーンでの桁架設の様子を見学
  • 記念撮影

参加者

  • 宮津小学校4年生(83名)、教員

実施状況

見学会を前に

今回の見学会に参加した4年生のみなさんには、見学会を前に、京都府砂防・治水 ・防災協会が制作した洪水・土砂災害防止のDVD「調べよう!大雨と洪水 わたしたちの自由研究」を見てもらいました。

このDVDは台風23号のことを学校で知った小学生二人が、自由研究として洪水や土砂災害を調べに宮津市を訪れ、大手川や滝馬地区で災害時の様子や対策工事、土石流の恐ろしさなどを勉強する内容です。

4年生のみなさんは、台風23号災害時はまだ入学前でした。DVDに登場する災害時の映像や、宮津小学校の先生が語る当時の様子を通して、工事見学会を前に、大手川改修工事について理解を深めてもらえたのではないでしょうか。

洪水・土砂災害防止DVD  調べよう!大雨と洪水 わたしたちの自由研究 
「調べよう!大雨と防災 わたしたちの自由研究」詳細

見学会当日の様子

大手川の河口から数えて4つめの橋である中橋は、宮津小学校に隣接しています。

宮津小学校のみなさんには、工事中、不便をおかけしていますが、校門前の工事現場でどのような工事をしているのか、現地で具体的に見ていただこうと、新しい中橋の桁架設作業にあわせ、工事見学会を計画しました。

ここでは、当日の様子を写真で順にご覧いただきたいと思います。

校門中に集合 災害対策室長の挨拶
正門入口に集合。
先生の注意事項と、災害対策室長のあいさつで、見学会の開始です。

大手川改修工事について説明中 工事現場での注意事項を説明中
まずは土木事務所職員と工事請負業者から大手川改修工事の概要と、見学会での注意事項を説明しました。

資料を見ながら熱心に説明を聞く児童
資料を見ながら、熱心に耳を傾けてくれました。この資料は、中橋上部工の工事請負業者のみなさんが作成してくれました。 

何度も打合わせをして、小学4年生に理解してもらいやすいような表現を考えたり、説明が分かりやすいように模型を作ったり、工事見学会に向けて熱心に準備していただきました。

資料を見ながら説明を聞く児童たち
平成16年の台風23号の被害の時、4年生のみなさんはまだ小学校入学前でした。その時のことを覚えていますか、という質問に、多くの児童から「覚えてる」との声があがっていました。

工事現場へ移動
説明を聞き終えて、工事現場へ移動です。

工事見学会の現場は校門の目の前ですが、普段は立ち入り禁止の工事現場ですから、児童たちも楽しみにしている様子でした。

吊り上げる桁 桁の説明中
これがこれから吊り上げるPC桁です。長さ15メートル、重さ11トンもあります。

小学4年生の平均体重が約30.5キロですから、360人が集まって、やっとこの桁1本分になります。中橋ではこの桁を24本も使用します。

PCとは、プレストレストコンクリートの略称です。コンクリートは圧縮力には強く、引張力には弱い特性がありますが、鋼材によってコンクリートにあらかじめ圧縮力を与えることで、より丈夫な鉄筋コンクリートになります。

模型を使って説明しました
PC桁について、手作りの模型で分かりやすく説明してくれました。

桁に落書き中1 桁に落書き中2
工事見学会の記念に、これから吊り上げるPC桁に、落書きをしてもらいました。自分の名前だけでなく、家族みんなの名前を書いているこどもたちが多かったです。

大型クレーン 大型クレーンの運転席へ
各クラスから一人ずつ、今回使用する大型クレーンの運転席に試乗してもらいました。

階段を何段も上がってやっと運転席です。かなり高い位置にある運転席からの眺めはどんな感じだったでしょうか。普段は免許のあるオペレーターさんしか見ることができない特別な景色です。

集合写真1 集合写真2 集合写真3
落書きを終えて、これから吊り上げる桁の上に乗って、各クラスごとに記念撮影をしました。

桁の吊り上げ1
電線よりも、小学校の校舎よりもずっと高いクレーン車に
みんな圧倒されていました。

桁の吊り上げ2
11トンもの桁が軽々と持ち上がっていきます。

落書きした桁がかかります
あっという間に、橋の上に上がってきました。

桁に落書きが見えます 桁を設置
みんなの落書きも見えています。新しい中橋を渡るたびに、今日の見学会を思い出してくれるとよいのですが。

桁がかかりました 架設作業見学後の質問時間
桁が無事架かり、見学会も無事終了です。終了時間が迫っていましたが、大型クレーンに関する質問も飛び出すなど、積極的に参加してくれました。

見学を終えて学校へ戻ります
見学を終えて、学校に戻ります。

学校に戻ると、取材に来ていた記者の方を囲んで、今日の感想をたくさん話してくれていたようです。

河川改修や橋梁の架け替えなどの工事を知り、実際に見ることで、自分たちの住む地域の河川や橋に愛着を持ってもらうきっかけのひとつになれば幸いです。

見学会を終えて

次代を担う子供たちに、地域への愛着と公共事業への関心を深めてもらうため、今後もこのような取り組みを続けたいと思います。

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