丹後広域振興局

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ワークショップとは

ワークショップの意味は?

  • ワークショップ(workshop)とは、もともとの意味は、「工房」「作業場」です。
  • さまざまな立場の人々が集まって、自由に意見を出し合い、互いの考えを尊重しながら、意見や提案をまとめ上げていく場です。

ワークショップを行う上でのポイントは?

ワークショップはファシリテーターと呼ばれる司会進行役の人が、参加者が自発的に作業をする環境を整え、参加者全員が体験するものとして運営されることがポピュラーな方法です。
したがって、ファシリテーターの役割は大変重要です。また、アドバイザーについてもある方がよいでしょう。

また、つぎのようなことに配慮して参加することが大切です。

  • 相手の意見を最後まで聞く(さえぎらない)。
  • 相手の意見を否定しない。
  • 自由な発想で発言する。

ファシリテーターの役割は?

  • ワークショックの進行役のことを「ファシリテーター」と言います。もともと「容易にする、促進する」などの意味のfacilitateから来ています。
  • 色々な立場の人たちが色々な意見を述べる場ですから、それらの意見をまとめ上げていく役割のファシリテーターは大変重要な立場にあると言えます。参加者のやる気や経験をうまく引き出し、クリエイティブな議論や、時には紛争解決を促進していく役割です。自分がいくらわかっていても押しつけてはいけません。先を急がず主体的かつ自発的な議論を進めていくことが重要です。
  • そのためにも公正中立な第三者がファシリテーターになることが望ましいと考えられます。我々のやるWSでは、ほとんどの場合コンサルタントの人間がファシリテーターを努めます。その際には行政側としては自分たちの意見をぐっと飲み込み、ファシリテーターには公正中立な立場での進行を求めましょう。
  • しかしながら、できれば専門のファシリテーターをお願いすることが望ましいと思います。「大手川の護岸を考える!」の際にはプロのファシリテーターにお願いしましたが、やはりその進め方はなかなか素晴らしいと思いました。
  • 次にアドバイザーですが、これはワークショックの性格にもよります。どうしても一般市民が議論する際に、彼らが欲しいと思う情報の出所は我々行政です。行政と住民の信頼関係がしっかりしていれば大きな問題はありませんが、まだまだそこまでいってないという場合、住民の疑問に答えてもらえるアドバイザーの存在はありがたい場合もあると思います。
  • いずれにしても、何事も堅苦しく考えずその時々で判断すればいいと思います。

これまでとの違いは?

これまでの計画づくり

  • 行政主導の計画→計画段階で住民意見が反映されない
  • 工事中の苦情が多い→具体的内容をあまり知らない
  • 出来上がった施設への愛着がない→計画段階での住民意見が反映されていない

ワークショップでは

  • 住民主導の計画→計画段階で住民意見が反映されている
  • 工事中の苦情が少ない→具体的内容を把握している
  • 出来上がった施設への愛着が深い→計画段階から参加しているため

どんなときに行うの?

次のような場合に行います。

  • まちづくりに関連する事業
  • 付加機能を実施できる事業
  • 地域力を高められる事業

なぜ必要か?

土木事務所においても、道づくり、川づくりなどを進める中で、「府民参加」を進める手法の一つとして「ワークショップ」を行っています。

それはどうしてでしょうか?

  • 道づくり、川づくりなどで大切なことは、作ったものを長く、そして、美しいままに残していくことです。
  • その地域に住む人を含めて多くの人に愛され、日常的に維持・管理などに積極的に関わっていただくことが欠かせません。
    行政の手だけでは、どうしても細かなところまで手が届きにくく、やはり地域の人や多くの方の協力をいただいて管理していくことが望まれます。
  • そのためには、計画する段階で広く住民意見などを聞き、そしていっしょに工事を進めていくことが望まれます。
  • この計画する段階という時点で「ワークショップ」という方法によって、グループによる学習や創造を行うのです。
  • 鴨川(京都市)のように、全国的・世界的に著名な川などについては、「ワークショップ」というような手法は適しません。
  • このような社会的に大きな影響を与えるような場合は、「協議会」というような組織を作って、学識経験者や関係機関、地元団体など幅広い分野の専門的な意見を聞くが必要となります。

ワークショップは具体的には何をするのでしょうか?

大手川のワークショップを例を説明すると、おおよそ次のようなことを行っています。

  1. ワークショップの参加者を募集します。
  2. ワークショップのメンバーみんなで現地ウオッチング(現地を歩いて観察)し、その地域の特長、河川の特長、歴史、動植物などについて学習します。
  3. グループに分かれて室内で自分たちの思い、意見を出し合います。それを図面や黒板に貼るなどして残していきます。みんなでワイワイするとまとまりにくいからです。
  4. それらの意見をまとめます。
  5. まとめた意見をもとに、グループごとに発表します。
  6. グループごとの発表内容をみんなで意見交換します。
  7. 各グループの意見を尊重しつつ、最終的にどのようにしたいかワークショップのメンバー全体で協議します。
  8. まとまった結果を整備イメージ(イメージ図や模型など)にします。
  9. ワークショップの結果については、土木事務所で「ワークショップだより」などとして公開し多くの方に見ていただきます。
  10. そして具体的にどのように進めていくか、土木事務所で十分検討して工事を行っていきます。

大切なこと

  • せっかくつくったものが、きれいに大切に残されなければいけません。
  • そのために、行政も維持管理に努めますが、日常的な維持管理については、地元団体などによる維持管理の仕組みが必要です。
  • 壊れた構造物の修繕など、ハード面の維持管理は行政が行いますが、草刈り・ゴミ拾いなど、日常的な管理(美化活動など)は、近隣住民の方々のご理解とご協力のもとで行っていただきたいのです。
  • そのためにも、皆さんに親しまれ愛されるものをつくることが大切であり、「ワークショップ」という手法が大変意味があるのです。
  • ただし、ワークショップは、最低でも3回は開催が必要で、メンバーの都合や時間的制約などから、度々できるというものではありません。
  • 特に地域の生活や文化・習慣などに大きな影響を与えるような場合について行うものであり、工事を行うたびに行うものではありません。

ワークショップ

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