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更新日:2017年10月12日

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「小学校での公共交通を考える取組」の経過

  • 京都府では平成17年度から、小学校で交通・環境学習を行っています。
  • 交通・環境学習を通じて、児童が自分たちの住んでいる地域の歴史や環境、地球温暖化問題等について気づき、考えるとともに、地域の公共交通であるバスの走る意味やまちづくりについて学ぶことを目的としています。

取組内容

平成17年度

・ 久御山町には鉄道駅がなく、公共交通はバスのみ。そこで、久御山町はまちづくりの目標として、「バスの便利なまち」を掲げ、バスの利用促進を図っている。
・ 久御山町の小学校1校で、久御山町のコミュニティバス「のってこバス」を題材とした授業を実施

平成18年度

・ 前年度の取組をきっかけに、久御山町内の全小学校(3校)で「のってこバス」を活用した授業を実施

平成19年度

・ 「バス・エコファミリー」の実施にあわせて、バス・エコファミリーの利用促進とこれを機会とする交通・環境学習授業を新たに八幡市内の小学校2校で実施
・ 教育関係者向けに「交通・環境学習」事例集を作成
・ 久御山町の小学校3校でも、引き続き実施

平成20年度

・ 新たに、宇治市の小学校1校、長岡京市の小学校2校、城陽市の小学校1校でバスを題材とした授業等を実施
・ 久御山町の小学校3校でも、引き続き実施

5年生の授業一例

        プログラム                                                      内容
 1.オリエンテーション  環境問題について教科書等で学習
 2.町職員による授業  まちづくりとバスの役割について学習
 3.体験乗車準備  バス体験乗車時に調べたい項目等を整理
 4.バス体験乗車  乗車賃を払うところから下車まで、一般の乗客と同様に乗車し、
 乗客・乗務員にインタビューを実施
 5.グループ学習  バス体験乗車の成果の取りまとめ
 6.学識経験者による授業  「交通すごろく」を用い、交通渋滞の仕組み(社会的ジレンマ)や
 交通と環境、地域の関わりを学習
 7.学習発表会  グループごとに、バスの利用を増やすための「PR大作戦」を考えて、
 授業参観日に保護者の前でプレゼンテーション

     

    【バス体験乗車】           【交通すごろく】 

2年生の授業一例

                 プログラム                                       内容
 1.オリエンテーション  教科書を参考に「町内探検」をイメージし、
 バス体験乗車に向けての計画を立てる
 2.バス体験乗車(2回)  <1回目>
 乗車賃を払うところから下車まで、一般の乗客と同様に乗車し、
 バスの乗り方やマナーについて学習
 <2回目>
 グループに分かれ、学習テーマを決めて、
 乗客・乗務員にインタビューを実施するなど、目的を決めて乗車
 3.体験の報告とまとめ  体験乗車を振り返り、報告し合う
 4.発表会  バスに乗車して発見したことや感想等を
 授業参観日に保護者の前で発表
 5.学識経験者による授業  絵本「ピン・ポン・バス」を読み聞かせて体験乗車を振り返り、
 バスやまちづくりについて、まとめの学習

      
       【発表会】           【絵本を使った授業】

児童の感想

・ 地球温暖化防止のため、クルマの代わりにバスに乗ろうと思った。 
・ クルマはあまり環境にも良くないので、これからはクルマじゃなくて徒歩や自転車でいこうとおもいました。
・ バスはいろんなとこにいくんだなとわかりました。
・ バスの中には、お年よりの人や、けがをした人や、いろんな人がのっているとわかった。
・ バスは人をやさしくするんだなとかんじました。
・ バスのなかでいいことをしたら、友だちをふやせることがわかった。  

 

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