全国初の京都独自モデルでESG投融資を推進 ~ 環境省グリーンファイナンスモデル事業に採択されました ~
報道発表日:令和4年11月29日
脱炭素社会推進課
075-414-4708
京都府では、府内の中小企業の脱炭素化を進めるため、府内の金融機関と連携したESG投融資※を促進する京都独自スキームの構築に取り組んでいます。この度、本取組が環境省「令和4年度グリーンファイナンスモデル事例創出事業」に採択されましたのでお知らせします。
注※ 環境(E:Environment)、社会(S:Social)、ガバナンス(G:Governance)の課題を考慮する投融資
1 採択日
令和4年11月29日(火曜日)
2 採択された取組
(1)名称
京都ゼロカーボン・フレームワーク
(2)取組の背景と課題
- 京都府が目指す「2030年までに温室効果ガス排出量削減46%」の達成には、府内11万事業所の脱炭素化の底上げが必要
- そのためには、中小企業がESG投融資に取り組める環境整備等が課題
(3)取組のポイント
- 中小企業へのアプローチの方法として、地域金融機関が有する中小企業ネットワークに着目
- 中小企業がサステナビリティ・リンク・ローン※1を組成する際に必要な第三者評価に、京都府地球温暖化対策条例等に基づく「事業者排出量削減計画・報告・公表制度」を準用
- これにより、中小企業が条例制度に基づく報告書等を府に提出すれば、第三者評価に要する費用負担なくサステナビリティ・リンク・ローンを組成できる枠組み(フレームワーク)の創設を目指します。
注※1 借り手が環境対策等を推進する上で重要な指標(KPI)を達成することを奨励するローン
3 採択による効果
注※2 サステナビリティ・リンク・ローンを取り扱うフレームワーク等を構築する者(本件であれば京都府)は、環境省のガイドラインにより、格付機関等から適合審査を受けることが必要
4 今後の取組
- 地域金融機関や工業団体等が参画する「地域脱炭素化・京都コンソーシアム(仮称)」を12月に設立します。
- コンソーシアムを通じ、府内企業へのESG投融資を促進させる手法や体制の整備、金融機関から企業への脱炭素化に向けた提案力の向上を図ります。