第11回「明日の京都」ビジョン懇話会の概要
平成22年8月31日に開催した第11回「明日の京都」ビジョン懇話会の結果について、下記のとおり概要を報告します。
日時
平成22年8月31日(火曜)午後1時から3時
場所
平安会館 2階 白河の間
出席者
「明日の京都」ビジョン懇話会
浅岡美恵委員、安藤昌弘委員、池坊美佳委員、今井一雄委員、隂山英男委員、ジェフバーグランド委員、新宮七郎委員、高木光委員、竹葉剛委員(座長)、西岡正子委員、畑正高委員、福井正興委員、藤本明美委員、堀場厚委員、丸毛静雄委員、村井杏侑美委員
京都府
本田政策企画部企画監、内藤政策企画部理事、畑村計画課長、中西調査統計課長、 事務局ほか
議事概要
府民からのご意見等の概要を説明した後、長期ビジョン及び中期計画の<第二次案>を説明し議論いただいた。主な意見は次のとおり。
現状と課題等について
- 「婚活」に係る現状課題が記載されているが、こうした問題は、女性や若者の就労形態の変化なども影響しているとの研究もあることから、こうしたことも踏まえて分析すべき
- 生涯学習に関わる現状課題の捉えられ方が狭い印象があり、もう少し社会改革などのダイナミズムを持つものと考えている
成果目標の数値化等について
- 全てにおいて数値化できるものではなく、無理に数値を掲げる必要はない
- 計画を具体的に進める推進力として数値目標は最大限作ったほうがよい
- 目標の組み立てとしては、成果目標の次にどのような方策で実行するのかがあって、それをどう指標でチェックするのかという流れでないといけない
- 測定指標の内容が成果目標をうまく反映できていない印象がある
- 使命は良いが、具体の方策がものたりない
- 具体の数値目標の設定には、子どもや障害のある人など施策の当事者が考える思いとマッチしていることが大切
- 困っている方々から出された具体的なものの中から測定指標を選ぶ方法もある
個別の測定指標項目等について
- 学力の質を高めるには指導者の質を高めるよりも教材が充実していることが重要な要素であり、研修を増やすことで子どもと接する時間が減少するといった弊害もある
- 大学の研究者の出前講座は子どもたちの知的好奇心を高めることに効果はあるが、成果目標には必ずしもつながらない
- 学力テストは現状をしっかり把握するために重要であり、きっちりチェックすべき
- 現在はグローバリズムへの対応が重要であり、交流連帯と人づくりを連携させた施策も必要
- 教育現場と実社会との乖離が問題と考えており、実社会の望む人材を教育できているかという視点でチェックすることが大切
- EU等の中でも語学に秀でている国は成長している傾向にある
- 「朝食」は何を食べているかという点についても問題、また、具体方策が小学校の体験入学活動等の実施となっていることもつながらない
- 子どもと教師が関わる時間を増やす、教師にとっては、子どもとの時間もとれて、かつ研修にもいける環境をつくるという視点が大事
- 生涯学習に関しては、長期ビジョンの方向性がうまく中期計画に反映されておらず、学校教育に偏った施策が多い、生涯学習の家の設置などが指標になるのではないか
- 人づくりにおける高校生の交換留学の取組など多様な意見もこれまでにあったと思うので反映されたい
- 子どもの最善の利益を保障した少人数で多様な形態の保育が拡大するといった、「子育ち」という子ども視点の表現とされたい
- 生活習慣などの家庭で行われることまで目標とする必要があるか疑問
- 子どもが自分の意見を言えるなどの子どもの成長や権利に関係する目標が必要
- 子育て家庭の精神的負担の軽減には、様々な具体方策が必要で1つの指標で括ることは難しいが、そういう精神的な変化はアンケートなどによる調査が有効と考える
- 働きの安心には、現在の会社が存続していくということも大切な視点である。
- ワークライフバランスに関しては労働時間が減ることで本当に労働者が幸せになるのか、また社内に保育支援施設を設けても利用されない実態もある
- 産業の革新にはリーダーシップがある人を育てることが大切
- 他国の留学生はきちっと留学後の社会の受け入れが整っているが、日本の若者の場合は就活しなくてはならずチャレンジできない現実がある
- ネイティブな人の英語を子どものころから教育するなどして人材育成すべき
- 地域では子どもが少なく少人数教育しかできないなど都市部とは反対の課題となっている
- 長寿の安心では、高齢者の自動車運転中の事故の問題も忘れてはいけない要素
- 災害から人々を守るという視点では、既存のコミュニティがしっかり声を掛け合うなど機能することが大切
- 子どものころから文化にふれる機会をつくることは大切な視点であるが、さらにそこからどのように文化の継承・発展につなげていくのかというプロセスが見えていない
- 京都文化にふれる機会が増えることを、府立文化施設への来場者で指標化には疑問、リピーターなどをどのようにとらえているのかが不明で、これまで伝統文化にふれたことのない人にどのようにアプローチするかという具体的な案がほしい
- 子どもが自然とふれあう機会を増やすというのは、まさに子どもが自分で考え行動する、学ぶ意欲にあふれるということにつながる取組
- 商店街の空き店舗の活用についても、活用されない実態の中で、ハード面の設置は意味を持たない
- 男女共同参画では女性の視点が多いが、男性が意欲的に社会活動できるという視点も必要な時代になっている
- 農山漁村の暮らしの利便性の向上が、有害鳥獣対策という指標で図れるのか疑問
「明日の京都」ビジョン(中間案)
パブリックコメントでいただいたご意見や今回の二次案に対する議論を踏まえて作成したのが、下記の<中間案>です
長期ビジョン
本文(PDF:345KB)
スケルトン・概要( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,039KB)
中期計画
本文
表紙・目次(PDF:41KB)
はじめに(PDF:188KB)
府民安心の再構築( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,156KB)
地域共生の実現(PDF:828KB)
京都力の発揮( PDFファイル ,2MB)(PDF:2,589KB)
中期計画を推進するために(PDF:229KB)
長期ビジョン-中期計画 体系図(PDF:278KB)
「明日の京都」実現目標(仮称)
表紙・目次・はじめに(PDF:100KB)
府民安心の再構築(PDF:462KB)
地域共生の実現(PDF:375KB)
京都力の発揮(PDF:395KB)