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第12回「明日の京都」ビジョン懇話会の概要

平成22年11月9日に開催した第12回「明日の京都」ビジョン懇話会の結果について、下記のとおり概要を報告します。

日時

 平成22年11月9日(火曜)午前10時から12時

場所

平安会館 1階 平安の間

出席者

 「明日の京都」ビジョン懇話会

浅岡美恵委員、安藤昌弘委員、池坊美佳委員、今井一雄委員、ジェフ・バーグランド委員、新宮七郎委員、竹葉剛委員(座長)、畑正高委員、藤本明美委員、丸毛静雄委員、村井杏侑美委員

京都府 

山田知事、井上政策企画部長、本田政策企画部企画監、内藤政策企画部理事、畑村計画課長、中西調査統計課長、 事務局ほか

議事概要

知事あいさつ

  • 「明日の京都」ビジョンの検討も最終的な段階
  • これまでの数々の貴重なご意見に御礼申しあげる
  • ビジョンは常に現状との関係を確認しつつ、必要な見直しを行いながら進めていきたいとの考え
  • 懇話会の委員の皆様には、ビジョンの「産みの親」から「育ての親」として今後ともご協力をお願いしたい
  • 本日の会議では忌憚のない意見とともに、今後の進め方などにも意見して欲しい
     

府民からのご意見等の概要を説明した後、長期ビジョン及び中期計画の<最終案>を説明し議論いただいた。主な意見は次のとおり。

  • 中期計画の具体的な数値の扱いは難しいと思うが、前向きに取り組んでいくべき。
    一方でそうした数値目標にはとらわれないで進めていって欲しい。
    全体としては、しっかりと府民等との交流のプロセスの中で案が仕上がっており評価、 今後こうしたプロセスは全国のモデルとなってほしい。
    こういう計画にはフォローアップのシステムを明確にしておくことが大切。 
  • このビジョンが府民の豊かな生活につながるようになっていってほしい。
    府民が京都府に住んでいてよかったと思えるようになることが大切で、府民にとっては京都府が具体的に何をして、どう生活が変わったかが見えることが何よりも大切。
  • 府全域で補い合うことが大切と申しあげてきた。
    今の現状を危機とは捉えず、変化と捉えることが大切と考えており、こうしたことを府民がしっかり理解できるように計画を進めてほしい。
    「京都縦貫自動車道の早期完成」を目標として位置付けてほしい。
    大学・大学生の力を府内全域で活用していくことが大切。
  • 多くの議論の成果がこのような案となったことに感激。
    人のコミュニケーションは非言語の部分が多いという視点で言えば、今後どのようにこのビジョンで行動するかということが大切。
    人は締め切りがあると頑張れる、そういう人の性質から言えば、数値目標を設定することは大切。
  • 過疎・農山村の課題を皆さんに十分にお伝えできたかどうか不安。
    そうした地域の課題などは、計画づくりが各論となるとなかなか反映しにくくなるが、実行の段階ではそうしたことを認識して推進することが大切。
    以前「京都らしさ」がないと指摘したが、いろいろな委員のご意見のもとで京都らしさのあるビジョンとなったことに感謝。
    北部のポテンシャルの低下を府全域で理解しながら計画を進めてほしい。
  • 「長期ビジョン」では、「めざす社会」の一文が長く読みにくい印象。
    基本方向の第一及び第二は府民の根本課題であり、「京都力の発揮」こそが京都らしさと理解、ここに力を集中すべき。
    組織の縦割の壁を取り払うことが記述されているが、大変難しい課題と実感しており、さらに、北部と南部での学校統合問題や、府と京都市の行政の間にも見られるように、それぞれの置かれた環境の違いによって、異なる理解があるということも難しい課題であると認識。
  • こうした計画を進めていくためには、府民と一緒に進めていくことが前提、府民にとっては、具体的にどの機関で何をしていこうとしているのかがわかることが大切。
    子どもの子育ちの安心とは、日常的に安心して遊べるような環境をつくることが重要で、こうしたことが全ての根本にあるような考え方が大切。
    「子どもの権利が大切に守られ」という表現について、守らなければ守れないものということを普通のこととせず、「子どもの権利を尊重する」という考え方が大切。
    働く意欲のない人も意欲を持って働けるように、「だれもが働く意欲をもてるように」という表現のほうがよいのでは。
  • もう少しインパクトがあってもよかったのではないかという思い。
    数値目標については、自殺率のところのように、指標と具体方策が整合しているのかという点で疑問のあるところがある。具体方策と数値目標が分離掲載されていて分かりにくい。 
  • 「もの」から「こころ」へと変化するというコンセプトは理解できるが、大切なことはこれを府民が理解することで、そのためには重点目標を明確にすることが大切。
    この計画がスタートした時点で、府職員全員がこの方向性をしっかり理解していてこそ、府民にもこのビジョンを普及していける。 
  • 今、人類が危機にあるという意識でいることが大切であると考えるし、そうしたものの背景の中で変化し始めているととらえており、長期ビジョンではそうしたことが表現できていると思う。京都府は広い府域を対象に計画を作るということにおいては、全てを府だけでやりきれるものではないという現実の中で、どのようにして、どのような形で、誰と協力しながら、どう進めていくのか、ということが計画、そういう視点で言えば、こういうコンセプトを府内全域で共有しながら、もう一段細かい計画づくりが府内の自治体でもできるようにサポートしていくことが必要。
    北部と南部の環境に違いはあるが、将来を考えた場合、情報に対するアクセス環境が相当変わることが想定でき、「交流し価値を創造する京都」には「どこにいても必要な情報が得られる環境のもとで」という考え方や、中期計画における高い水準のブロードバンド化を位置付けるべき。 

座長あいさつ

  • 皆様の献身的なご協力に感謝
  • 新しいビジョンづくりの中で議論の展開に苦心したこともあり、皆様の積極的なご意見に助けられたとの思い
  • この懇話会を通じて、委員の皆様の熱い思いを感じとれたことがうれしかった
  • 懇話会の運営にあたり事務局に感謝
  • 本日の意見の扱いについては、座長一任とさせて頂く
     

知事御礼あいさつ

  • 本日も忌憚のない意見を頂き、最終のとりまとめに向かっていく
  • 私はマニフェストで選挙を戦ったが、マニフェストとビジョンは思想面では同じであるが、委員等の意見を頂き、行政の積み上げの答えがこのビジョンであり、ここに政治と行政の違いがあるとの印象
  • 数値目標においても、安全に進めることが大切であるという考え方ではなくて、目標として提示することで行政に説明責任が生じ、そしてそれが府民との架け橋となり理解の根本となっていく、そういうこととして捉えていくことが大切と考えており、府民や議会への説明を繰り返すことで乗り越えていくべきものとして位置付けたい
  • 今後この計画は府民とキャッチボールの中で進化させていくことが大切
  • この計画もここからスタートするという意識で職員全員がもつようにがんばっていく所存であるし、委員の皆様にも様々な面で今後も支援をお願いする
  • 長期間にわたる懇話会へのご協力にあらためて御礼申しあげる

 

「明日の京都」(案) 

パブリックコメントでいただいたご意見や今回の議論を踏まえて下記の<案>を作成し、京都府議会11月定例会に議案として提案しました。

長期ビジョン(案)

  本文(PDF:214KB)     

中期計画(案)

本文

  表紙・目次・はじめに (PDF:544KB)  

  府民安心の再構築 (PDF:1,014KB)

  地域共生の実現 (PDF:785KB)

  京都力の発揮 ( PDFファイル ,1MB)(PDF:1,309KB)  

  中期計画を推進するために (PDF:236KB)

  長期ビジョン-中期計画 体系図 (PDF:277KB)

 「明日の京都」数値目標

  目次・はじめに (PDF:154KB)

  府民安心の再構築 (PDF:968KB)

  地域共生の実現 (PDF:376KB)

  京都力の発揮 (PDF:489KB)

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