特定外来生物「クビアカツヤカミキリ」について
クビアカツヤカミキリとは
- クビアカツヤカミキリは、サクラ、モモ、ウメなどの木を食い荒らし、枯らしてしまう外来生物で、非常に繁殖力が強く、国内でも分布が拡大しています。
- 京都府内ではまだ確認されていませんが、定着した場合、農業や観光業などに非常に大きな被害を出すおそれがあります。
<分布域の拡大状況>
愛知県(2012(H24))
埼玉県(2013(H25))
大阪府、群馬県、東京都、徳島県(2015年(H27))
栃木県(2016(H28))
茨城県、三重県、奈良県、和歌山県(2019年(R1))
神奈川県(2021(R3))
兵庫県(2022年(R4))
<京都府域の近隣の拡大状況>
奈良県生駒市で発見(2019(R1.9))
大阪府高槻市で発見(2021(R3.6))
兵庫県明石市で発見(2022(R4.6))
兵庫県神戸市で発見(2022(R4.7))
兵庫県芦屋市で発見(2023(R5.6))
大阪府枚方市、兵庫県西宮市で発見(2023(R5.7))
(※出典「2022年6月地方独立行政法人大阪府立環境農林水産総合研究所作成資料」より。)
京都府内への侵入・定着を防ぐためには
- クビアカツヤカミキリは、一度定着してしまうと根絶することが非常に難しい上に、侵入を防ぐための手立てが今のところありません。
- 本種は木を枯らしながら、次々に周囲に広がっていきます。被害を拡大させないためには、木を切り倒し、根も引き抜き、焼却することが、最も有効かつ確実な方法です。
クビアカツヤカミキリや疑わしい痕跡を見かけた場合には
- クビアカツヤカミキリに似たカミキリを見つけた場合は、すぐに京都府自然環境保全課までお知らせください。その際には、可能な限り実物や写真をご用意いただくようお願いいたします。
- 本種が侵入した木からは、5月~8月頃に、特徴的なフラス(木くず)が大量に排出されます。フラス(木くず)は有力な見分け方のひとつとなっています(詳しくは環境省作成のチラシ(外部リンク)をご覧ください)。
- フラスを見つけた場合も、すぐに京都府自然環境保全課までお知らせください。その際には、可能な限り「木の種類の情報」と「写真(フラス、虫の空けた穴など)」をご用意いただくようお願いいたします。
- 侵入の防止、さらには被害の拡大を防ぐためにも、速やかな通報にご協力をお願いいたします。
クビアカツヤカミキリとわかったら
- 管理者または地権者の方にご対応をお願いすることとなります(伐採や焼却の費用などの補償については、現在、対応できる制度がありません)。
- 現時点では効果的な防除方法がなく、本種の拡散を防ぐためには、木を切り倒して根も引き抜き、焼却することが基本です。ただし、それができない場合はネットを木に巻きつけるなど、他の方法も考えられます。
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