ここから本文です。
東京都環境公社では、太陽光発電とバイオマス発電を由来としたFIT電気(注)を組み合わせ、公社施設に供給しています。これにより、電気の需給調整等のノウハウを蓄積し、同様の電気供給を行う事業者の技術的サポートを行うとともに、再生可能エネルギー由来の電気を率先して選択するモデルを示しているものです。
(注)利用者を通じて集められた賦課金により賄われており、火力発電なども含めた全国平均のCO2排出係数を持った電気
調達する電気としては、バイオマス発電や太陽光発電でFIT電気の供給する施設で、供給先は東京都環境科学研究所、水素情報館「東京スイソミル」です。
また、公社では、協力事業者として「みやまスマートエネルギー株式会社」を選定のうえ協定を締結し、電気の需給調整に係る技術支援を受けるとともに、FIT電気の共同での調達や運用、ノウハウの共有などを連携して実施し、再生可能エネルギーの安定した需要・供給の仕組みづくりによる導入拡大に取り組むとのことでした。
(水素情報館「東京スイソミル」視察:水素社会実現に向けた東京都の取組)
東京水素ミルにおいて水素社会の将来像を見学
次世代エネルギーパークとは、次世代エネルギーに関する国民理解の増進を図ることを目的とした「見学・体験型」の普及啓発施設群です。千葉県次世代エネルギーパークは、経済産業省が計画を認定した全国64件(平成28年11月末時点)の内のひとつです。
千葉県は、東京湾臨海部を中心に、電力やガス、石油などのエネルギー関連の工場や施設が数多くあるエネルギー産業集積地ですが、その一方で、公共施設や民間企業の工場で、太陽光発電、風力発電、バイオマス利用など新エネルギーへの取組を盛んに行っています。こうした新旧のエネルギー関連施設をネットワーク化し、新エネルギーはもちろん、既存エネルギーを高度利用する省エネルギーの取組等を見学・体験できるものとして、エネルギーパークは認定されました。
千葉県次世代エネルギーパークにおいては、18の企業や事業所が関連施設として活動しており、広く国民に対する新エネルギー等の普及啓発に大きな役割を果たしているものの、その具体的な取組等は、各企業の自主性にゆだねられていることから、県として主導的な役割を果たすまでには至っていないのが現状であり、県としてどのように関わるか、検討が求められているとのことでした。
千葉県議会において取組を聴取
袖ケ浦LNG基地は、日本で初めてのLNG(液化天然ガス)専用工場であるとともに、世界最大級の規模を誇り、首都圏に都市ガスを供給するエネルギーセンターとしての役割を担っています。
その運営においては、省エネルギーを追求し、高度に自動化された方式を採用することで、保安、防災対策に最大限の検討を加え、無公害のクリーンな工場となっています。
基地では、ブルネイ、マレーシア、オーストラリア、カタール、ロシアなど広範囲の国々から輸入するLNGを主な原料とし、都市ガスや発電用燃料ガスを安定的に製造・供給しています。
東京ガスとしては、東京湾周辺に設置した袖ケ浦LNG基地を含む3つのLNG基地に加えて、昨年、茨城県日立市に新たなLNG基地を稼働させ、関東圏における導管網の整備を行い、今後ますます高まる天然ガスの需要に応えるとともに、供給の安定性を一段と向上させたいとのことでした。
袖ケ浦LNG施設を見学
幕張地域冷暖房センターは、幕張新都心にコージェネレーションシステムで発生させた熱・電気エネルギーなどを供給する施設です。供給は、コンベンションセンター「幕張メッセ」をはじめワールドビジネスガーデン、幕張アパホテル&リゾートなどを対象としており、東京ガス幕張ビルに併設され、東京ガスの子会社、エネルギーアドバンス(ENAC)が所有し、運営をしています。
同センターでは、大規模ガスエンジンコージェネレーションシステムを導入し、クリーンな天然ガスを燃料とするフィンランド製大型ガスエンジンを2機設置し、世界最高レベルの発電効率と出力を誇っています。
さらに、発電した電力の余剰分は卸電力市場等を通じて売電しており、高い経済効率を確保しているとのことでした。
幕張新都心が「環境にやさしい街」としてあり続けるため、街の成長・発展とともに地球環境を支え、環境にやさしい都市インフラとして地域に貢献し続けたいとのことでした。
高効率ガスエンジンシステムの見学
お問い合わせ
京都府議会事務局委員会課調査係
京都市上京区下立売通新町西入
電話番号:075-414-5541
ファックス:075-441-8398