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<平成25年第28週>平成25年7月8日〜平成25年7月14日

今週のコメント

 風しん 15件の報告があり、京都府では累計で266件となっています。全国では第26週(447件)、第27週(417件)、第28週(290件)と減少しておりますが、京都府においては横ばいの状況で、引き続き注意が必要です。
 デング熱の報告が1例ありました。蚊が媒介するウイルス感染症です。日本国内での流行はなく、日本での報告例は、熱帯・亜熱帯地域(特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国)への海外渡航時に感染したものです。累計で、京都府で6例、全国で98例の報告があります。蚊に刺されないようにすることが予防対策となりますので、長袖長ズボンを着用したり、昆虫忌避剤を使用したりするようにしましょう。流行地への渡航時には、厚生労働省のFORTHや外務省の海外安全ホームページなどを参照し、事前に流行地の情報や対策について確認しましょう。
 手足口病、ヘルパンギーナ、咽頭結膜熱といった夏に流行するウイルス感染症が先週に引き続き増加しています。特にヘルパンギーナが急増しています。
 ヘルパンギーナは、約7割の患者が1〜4歳の乳幼児です。38度以上の発熱で発症し、のどの奥に水疱ができるのが特徴です。ウイルス疾患ですので直接治す薬はなく、熱やのどの痛みに対して解熱鎮痛剤が処方されることがあります。また高熱やのどの痛みによる摂取量の減少のため脱水症を起こすこともあります。少量ずつでよいですから水分摂取に努める必要があります。脱水時には点滴をする場合があります。ごくまれに髄膜炎などをおこすことがあり、熱が続いたり(通常2〜3日で解熱します)、頭痛、嘔気の強いとき、元気が無くぐったりしているときには、早めに医療機関に受診しましょう。
 この疾患は飛沫感染、糞口感染で拡がるため(感染者の鼻汁や咳などの飛沫、便中のウイルスが手等を介して口から感染する)、予防にはうがいと十分な手洗いの励行が重要です。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が1件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 デング熱が1件報告されました
5類感染症 クロイツフェルト・ヤコブ病と梅毒が各1件、風しんが15件報告されました
全数報告一覧へ

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 ヘルパンギーナ 3.89 2.75
2 手足口病 3.66 7.01
3 感染性胃腸炎 3.29 3.80
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.06 1.45
5 水痘 0.69 0.97
■京都府の定点当りの報告数の一覧表へ 保健所別年齢階級別

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が8件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の手足口病地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 31 7.75
中丹西 8 2.67
中丹東 31 6.20
南丹 6 1.20
乙訓 23 7.67
山城北 10 1.43
山城南 26 8.67
京都市 121 3.03
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