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<平成25年第34週>平成25年8月19日〜平成25年8月25日

今週のコメント

 風しん 5件の報告がありました。全国的には今週68件の報告と以前より減少していますが、依然都市部を中心に報告が散見されます。また全国的に12例目の先天性風しん症候群の報告がありました。
 手足口病の報告は先週とほぼ同様に推移しています。京都府では今週定点あたり3.12件の報告がありました。引き続き手洗いを徹底して予防をするようにしてください。
 腸管出血性大腸菌感染症の報告が今週10件と、先週に引き続き多くなっています。食中毒の原因菌の一つです。調理前、食事前の手洗い、充分に加熱した調理に留意することが重要です。
 RSウイルス感染症の報告が例年同様に増え始めています。ピークはまだ先かと思われますが、昨年はこの時期よりRSウイルス感染症の報告がみられました。RSウイルスは2歳までにほぼ100%が感染するといわれています。年長児や成人では重症化することなく普通の風邪症状で済んでしまいますが、乳幼児の患児では、喉や鼻といった上気道にとどまらず、肺の奥に炎症が拡がり細気管支炎や肺炎を合併することがあります。細気管支炎を合併すると、気管支に痰があふれて空気の通りが悪くなり喘鳴が出現します。呼吸状態が悪くなり、入院治療を要する場合もあります。とくに4週未満の乳児では、呼吸器の症状がはっきりしないまま無呼吸をきたすことがあり注意が必要です。また細気管支炎が治った後に、数年間にわたり喘鳴を繰り返しやすいといわれています。感染経路は飛沫感染や接触感染です。気道分泌物の付着した物の扱いに注意し、手洗いとうがいを励行してください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が9件報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が10件報告されました
4類感染症 デング熱とレジオネラ症が各1件報告されました
5類感染症 梅毒が1件、風しんが5件報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 手足口病 3.12 4.24
2 感染性胃腸炎 2.26 2.96
3 ヘルパンギーナ 0.88 1.48
4 水痘 0.64 0.54
5 突発性発しん 0.52 0.62

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が7件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の手足口病地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 7 1.75
中丹西 1 0.33
中丹東 12 2.40
南丹 22 4.40
乙訓 20 5.00
山城北 22 2.75
山城南 11 3.67
京都市 133 3.24
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