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<平成26年第10週>平成26年3月3日〜平成26年3月9日

今週のコメント

 インフルエンザの報告ですが、先週より減少し、京都府における定点あたりの報告数は、19.64件となっています。保健所管内、京都市内ともに30件以上の報告はありません。今後次第に減少が予想されますが、現状では引き続き、うがいや手洗い、外出時のマスク、十分な栄養と休養、咳エチケットを徹底してください。直近5週のインフルエンザウイルスの検出状況は、これまでと同様に2009年に新型インフルエンザとして流行したA(H1)pdm09型、B型、A(H3)型の順となっていますが、最近、A(H1)pdm09型の検出割合が減少し、B型の検出割合が増加しています。また、オセルタミビル及びペラミビル耐性のAH1pdm09株の検出は、11都道府県とさらに拡大しています。
 昨年12月の第51週から第6週まで計25件報告のあった麻しんですが、2月1日発症の事例を最後に届出はなく、京都府内の一連の麻しん発生は終息しました。
 感染性胃腸炎の報告ですが、今週は先週より減少しました。しかし、全国的にノロウイルスの集団感染が報告されており、引き続き手洗いを徹底してください。
 A型肝炎の報告が1件あり、3件となりました。全国的に第3週以降急増しており、今週時点で165件となっています。A型肝炎は、A型肝炎ウイルスによる疾患で、2〜7週間の潜伏期間ののち、発熱、全身倦怠感、食欲不振、悪心・嘔吐、黄疸などの症状を起こします。治療は安静や対症療法が中心で、多くは1〜2カ月の経過で回復しますが、まれに劇症化し死亡することがあります。国内の感染経路としては、魚介類の生食などによる経口感染が多いですが、性的接触の報告もあります。A型肝炎ウイルスは糞便中に排泄され、糞口感染により伝播しますので、感染性胃腸炎と同様、手洗いが重要です。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が1件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 A型肝炎が1件報告されました
5類感染症 報告がありません

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 19.64 22.93
2 感染性胃腸炎 5.04 6.52
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.36 2.19
4 水痘 0.51 1.03
5 咽頭結膜熱 0.28 0.34

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が2件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 75 15.00
中丹西 85 17.00
中丹東 145 18.13
南丹 230 25.56
乙訓 138 23.00
山城北 340 22.67
山城南 105 21.00
京都市 1259 18.51
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