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<平成26年第19週>平成26年5月5日〜平成26年5月11日

今週のコメント

 感染性胃腸炎の報告は、先週より減少し、京都府での定点あたりの報告数は6.88件となっています。京都市東山区で定点あたり15件以上の報告となっていますが、京都府内で見られた警報はすべて解除されました。全国的には集団感染の報告が散見されます。引き続き十分な手洗いを徹底してください。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が今週2位となっています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は強い喉の痛みに加え、発熱、発疹がみられます。主に飛沫感染し、1~3日の潜伏期間の後、咽頭痛・発熱にて発症し、後れて発疹がみられるようになります。ペニシリン系抗生剤などで治療しますが、改善後しばらくして急性糸球体腎炎(1〜3週後)やリウマチ熱(1〜4週後)を発症することがあるため、これらを予防するために咽頭痛などの、症状が軽減しても指示された期間(7〜14日間)はしっかり内服を続ける必要があります。例年秋から初夏にかけて報告数が多い感染症7月〜9月に減少してきます。いましばらく注意が必要です。
 インフルエンザの報告数は、さらに減少し京都府での定点あたりの報告数は0.96件となりました。昨年末の第52週で1件を超えて以来、今週ようやく1件を下回りました。今シーズンを振り返りますと2009年に新型インフルエンザとして流行した AH1pdm09型の報告が最も多く、B型、AH3亜型の順でした。またオセルタミビル及びペラミビル耐性のAH1pdm09型の報告が、直近の報告では21都道府県にまで拡がっています。来シーズンの動向が懸念されます

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が7件報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 報告がありません

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 6.88 6.36
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.28 1.63
3 インフルエンザ 0.96 1.09
4 水痘 0.51 1.23
5 流行性角結膜炎 0.33 0.51

■基幹定点

感染性胃腸炎(ロタウイルス)が1件報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が6件報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 11 2.75
中丹西 22 7.33
中丹東 64 12.80
南丹 27 5.40
乙訓 46 11.50
山城北 58 6.44
山城南 1 0.33
京都市 280 6.83
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