ホーム >> 感染症情報(週報)

<平成26年第45週>平成26年11月3日〜平成26年11月9日

今週のコメント

 第45週、感染性胃腸炎の報告が増加しています。今後さらなる増加が予想されます。手洗いによる予防を日々徹底してください。
 RSウイルス感染症の報告が高水準で推移しています。乳児での重症化に注意が必要です。引き続き、手洗い・うがいを徹底してください。
 インフルエンザの報告は京都府では定点あたり0.09件となっています。本格的な流行は例年年明けになります。「咳エチケット」の普及啓発や予防接種が感染予防に推奨されています。厚生労働省において、「平成26年度 今冬のインフルエンザ総合対策」のサイトが開設されていますので、ご参照ください。
 カルバペネム耐性腸内細菌感染症1件報告されました。メロペネムなどのカルバペネム系薬剤及び広域β-ラクタム剤に対して耐性を示す腸内細菌科細菌による感染症です。平成26年9月19日に、感染症法に基づく医師の届出対象の感染症に、追加されています。主に感染防御機能の低下した患者や外科手術後の患者、抗菌薬を長期にわたって使用している患者などに感染症を起こします。また健常者に感染症を起こすこともあります。肺炎などの呼吸器感染症、尿路感染症、手術部位や外傷部位の感染症、カテーテル関連血流感染症、敗血症、髄膜炎その他様々な感染症を引き起こしますし、また無症状で腸管等に保菌されることもあります。通常無菌であるべき検体の場合、分離・同定による腸内細菌科細菌の検出、かつカルバペネム系薬剤およびβ-ラクタム剤に対する耐性の確認にて、診断されます。通常無菌的でない検体の場合、上記分離・同定による細菌の検出、かつ薬剤耐性の確認に加え、分離菌が感染症の起因菌と判定されることで診断されます。感染症法12条第1項の規定による届出が7日以内に必要です。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が3件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が1件 報告されました
4類感染症 レジオネラ症が1件 報告されました
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌感染症が1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 4.58 4.19
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.86 1.70
3 手足口病 0.68 0.65
4 RSウイルス感染症 0.66 1.06
5 水痘 0.53 0.97

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が1件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が1件 報告されました

▲ページTOPへ

■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

▲ページTOPへ

今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 5 1.25
中丹西 17 5.67
中丹東 20 4.00
南丹 9 1.80
乙訓 24 6.00
山城北 36 4.50
山城南 2 0.67
京都市 221 5.39
京都市版はこちら
近隣版はこちら
▲ページTOPへ
インフルエンザ 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘
手足口病   伝染性紅斑   突発性発しん   百日咳   ヘルパンギーナ  
流行性耳下腺炎   急性出血性結膜炎   流行性角結膜炎   RSウイルス感染症
▲ページTOPへ
丹後 中丹東 中丹西 南丹 京都市 乙訓 山城北 山城南