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<平成26年第46週>平成26年11月10日〜平成26年11月16日

今週のコメント

 第46週、感染性胃腸炎の報告がさらに増加しています。これから冬にかけてさらなる増加が予想されます。日々の手洗いを徹底してください。
 RSウイルス感染症の報告が引き続き高水準で推移しています。1歳以下の報告が約6割を占めています。手洗い・うがいを徹底してください。
 水痘の報告が増加しています。例年冬から春にかけて増加しています。水痘は水痘帯状疱疹ウイルスというウイルスによって引き起こされる発疹性の病気です。空気感染、飛沫感染、接触感染により広がり、潜伏期間は感染から2週間程度と言われています。発疹の発現する前から発熱が認められ、典型的な症例では、発疹は紅斑から始まり、水疱、膿疱を経て痂皮化して治癒するとされています。発疹出現後、大体6日間前後は感染性があるとされます。治療は軽症例では対症療法が基本ですが、重症例や重症化のおそれのある場合抗ウイルス薬が使用されます。9歳以下での発症が90%以上を占めると言われています。合併症としては、皮疹への細菌感染、熱性痙攣、ウイルス性肺炎、脳炎、無菌性髄膜炎などがあります。成人での水痘も稀に見られますが、成人発症の場合、水痘そのものが重症化する危険が高いと言われています。
 発症予防に、水痘ワクチン接種が有効です。1回の接種により重症の水痘をほぼ100%予防でき、2回の接種により軽傷の水痘も含めてその発症を予防できると考えられています。平成26年10月1日より水痘ワクチンは定期接種となっています。市町村で実施されますので、詳しくはお住まいの市町村にお問い合わせください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が11件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌感染症が2件、劇症型溶血性レンサ球菌感染症・侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.95 5.78
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.05 2.17
3 水痘 1.00 1.01
4 RSウイルス感染症 0.96 1.37
5 手足口病 0.67 0.71

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が7件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 4 1.00
中丹西 20 6.67
中丹東 22 4.40
南丹 16 3.20
乙訓 42 10.50
山城北 40 5.00
山城南 2 0.67
京都市 288 7.02
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