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<平成26年第49週>平成26年12月1日〜平成26年12月7日

今週のコメント

 第49週、感染性胃腸炎の報告が続いています。京都市左京区で引き続き警報レベルに達しています。また京都市南区、西京区、右京区、伏見区、東山区、乙訓保健所管内で、定点あたり10件以上の報告となっています。手洗いの徹底による予防を心がけてください。
 インフルエンザの報告が増加しています。京都府では定点あたりの報告が、3.60件となっています。昨年より約1ヶ月早い増加となっています。全国の直近の5週間の報告では、AH3亜型の検出割合が最も多く、次いでB型、AH1pdm09の順となっています。例年通りであれば、今後1ヶ月程度でピークになることが予想されます。飛沫感染対策としての咳エチケット、接触感染対策としての手洗い等の手指衛生といった予防対策を徹底することが重要です。
 RSウイルス感染症の報告がさらに増加しています。過去数年と比較しても極めて多い報告となっています。乳幼児において、細気管支炎や肺炎の合併に注意が必要です。乳幼児における肺炎の約50%、細気管支炎の50〜90%がRSウイルス感染症であるとされています。手洗いやうがいによる予防を徹底してください。
 手足口病の報告が増えています。乙訓保健所管内で、定点あたり5.75件の報告となり、警報レベルに達しました。今年は2年前と同様に京都府では散発的な報告となっていますが、乙訓保健所管内では今後の推移に注意してください。手足口病では、口の中や、手・足に数mm大の小さい水疱が出現し、発熱は出ても38度まで達しないことが多いとされています。乳幼児の罹患が多く、軽症で経過する場合がほとんどです。稀に脳炎や急性髄膜炎を合併することがあり、発熱・頭痛・嘔吐が続くときには、医療機関を受診するようにしてください。治療法として特異的な抗ウイルス薬はなく、対症療法が基本となります。水分摂取をこまめにして脱水を避けるようにすることが大切です。また予防として、手洗いが重要です。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が4件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が2件 報告されました
4類感染症 レジオネラ症が1件 報告されました
5類感染症 報告がありません

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 8.17 9.63
2 インフルエンザ 3.60 3.49
3 RSウイルス感染症 1.56 2.18
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.52 2.83
5 手足口病 0.88 0.74

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が1件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の手足口病地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 1 0.25
中丹西 - -
中丹東 - -
南丹 12 2.40
乙訓 23 5.75
山城北 5 0.50
山城南 - -
京都市 25 0.47
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