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<平成26年第52週>平成26年12月22日〜平成26年12月28日

今週のコメント

 第52週、インフルエンザの報告がさらに増加しています。京都府では、定点あたりの報告数が29.74件に達しました。乙訓保健所・山城北保健所・山城南保健所管内、京都市南区・西京区・右京区・東山区・山科区警報レベルに達しています。今後さらなる増加が懸念されます。外出後の手洗いの励行、外出時のマスク着用、他の人にうつさないようマスク着用などの咳エチケットの徹底、適切な湿度、十分な栄養と休養が推奨されています
 感染性胃腸炎の報告が続いています。京都市西京区・左京区で引き続き警報レベルに達しています。手洗いの徹底が予防に重要です。また嘔吐物の適切な処理を心がけてください
 RSウイルス感染症の報告が引き続き高水準で推移しています。約8割が1歳以下の報告となっています。乳幼児では、上気道にとどまらず細気管支炎や肺炎を合併することがあり、注意が必要です。感染経路は飛沫感染や接触感染です。手洗いとうがいを励行してください
 レジオネラ症の報告が1件あり、累計27件となりました。昨年と比べ約2倍の報告となっています。レジオネラは元々土壌や水環境に普通に存在していますが、人工的な環境では給湯系、冷却塔、浴場などの水環境中のアメーバなどの原生動物を宿主としてその細胞内で増殖しており、感染源となる水環境に対する衛生管理が予防に重要です。また高齢者や、糖尿病などに罹患した患者など抵抗力の少ない人が感染することが問題となります。治療として、ペニシリン系やセフェム系は効果がなく、ニューキノロン系、マクロライド系、テトラサイクリン系などの抗菌薬を使用する必要があります。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 7件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 レジオネラ症が 1件 報告されました
5類感染症 後天性免疫不全症候群と梅毒がそれぞれ 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 29.74 26.63
2 感染性胃腸炎 7.53 10.26
3 RSウイルス感染症 1.26 1.95
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.22 2.31
5 水痘 0.86 1.09

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が 8件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 61 12.20
中丹西 80 16.00
中丹東 139 17.38
南丹 254 28.22
乙訓 320 45.71
山城北 587 36.69
山城南 270 54.00
京都市 1947 28.63
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