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<平成27年第6週>平成27年2月2日〜平成27年2月8日

今週のコメント

 第6週、インフルエンザの報告は、3週連続で減少し、京都府における定点あたりの報告数は11.94件となりました。丹後・中丹東・南丹・乙訓・山城南保健所の管内、および京都市南区・山科区で、警報レベルが続いています。定点以外を含む全国の医療機関をこの1週間に受診した患者数の推計は約91万人で、先週の推計値(約135万人)より減少しました。国内のインフルエンザ検出状況では、これまでと同様に多くはAH3亜型の検出となっていますが、B型の報告が少しみられます。京都府での報告数は減少傾向となっていますが、引き続き、外出後の手洗い・外出時のマスク着用・適切な湿度・十分な栄養と休養を徹底してください。
 感染性胃腸炎の報告は、先週と同程度で推移しています。手洗いの徹底が予防に重要です。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が増加しています。報告の85%は10歳未満となっています。A群溶血性レンサ球菌咽頭炎は、主に飛沫感染し、1〜3日の潜伏期間の後、咽頭痛・発熱にて発症し、後れて発疹がみられるようになります。ペニシリン系抗生剤などで治療します。改善後に急性糸球体腎炎やリウマチ熱を発症することがあるため、指示された期間の内服が必要です。
 手足口病の報告が少し増加しています。手足口病では、口の中や、手・足に数mm大の小さい水疱が出現し、発熱は出ても38度まで達しないことが多いとされています。乳幼児の罹患が多く、軽症で経過する場合がほとんどです。稀に脳炎や急性髄膜炎を合併することがあり、発熱・頭痛・嘔吐が続くときには、医療機関を受診するようにしてください。治療法として特異的な抗ウイルス薬はなく、対症療法が基本となります。手洗いが予防に重要です。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が6件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 アメーバ赤痢と梅毒がそれぞれ1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 11.94 19.03
2 感染性胃腸炎 5.39 7.22
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.52 2.57
4 手足口病 0.67 0.37
5 突発性発しん 0.39 0.40

■基幹定点

無菌性髄膜炎と感染性胃腸炎(ロタウイルス)がそれぞれ2件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が5件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 86 17.20
中丹西 49 9.80
中丹東 157 19.63
南丹 104 11.56
乙訓 70 10.00
山城北 167 9.82
山城南 74 14.80
京都市 773 11.37
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