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<平成27年第10週>平成27年3月2日〜平成27年3月8日

今週のコメント

 第10週、感染性胃腸炎の報告は、先週より少し増加しています。警報レベルには達していませんが、中丹東保健所管内、京都市左京区・右京区で、定点あたり10件以上の報告となっています。手洗いの徹底、嘔吐物などの適切な処理を心がけてください。
 インフルエンザの報告はさらに減少しています。京都府内の警報レベルはすべて解除されています。引き続き、外出後の手洗いを徹底してください。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告が高水準で推移しています。警報レベルには達していませんが、南丹保健所管内で、定点あたり5件以上の報告となっています。約86%が9歳以下の報告となっています。患者との濃厚接触を避けること、うがい・手洗いを励行することを徹底してください。
 カルバペネム耐性腸内細菌感染症の報告が2件あり、累計6件となりました。昨年来増加傾向です。メロペネムなどのカルバペネム系薬剤及び広域β-ラクタム剤に対して耐性を示す腸内細菌科細菌による感染症です。無症状で保菌されることもありますが、多くは呼吸器感染症、尿路感染症、手術部位や軟部組織の感染症、敗血症、髄膜炎などの感染症を引き起こし、しばしば院内感染の原因となることが知られています。感染防御機能の低下した患者や外科手術後の患者、抗菌薬を長期にわたって使用している患者などで同感染症を起こす可能性が高くなり、注意が必要です。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が1件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌感染症・侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ2件、梅毒が1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 6.88 8.07
2 インフルエンザ 2.71 4.32
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.86 3.11
4 手足口病 0.40 0.41
5 突発性発しん 0.33 0.46

■基幹定点

感染性胃腸炎(ロタウイルス)が6件 報告されました

■眼科定点

報告がありません

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 19 4.75
中丹西 22 7.33
中丹東 72 14.40
南丹 48 9.60
乙訓 27 6.75
山城北 41 5.13
山城南 5 1.67
京都市 268 6.54
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