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<平成27年第33週>平成27年8月10日〜平成27年8月16日

今週のコメント

 第33週の報告です。1ヶ月前に比べると、夏場の感染症の流行が終息してきているようです。
 手足口病の京都府全体の定点あたりの報告数は先週の6.22件から3.28件と、さらに減少しました。地域別でも定点あたり10件以上の報告はありませんでした。府内のほとんどの地域で警報は継続していますので、新たな発生や感染の拡大にはご留意下さい。
 ヘルパンギーナの定点あたりの報告も京都府全体で0.90件と減少し、南区の警報が解除されました。
 伝染性紅斑の報告も減少、乙訓地区の警報が解除されました。
 咽頭結膜熱の報告も減少し、丹後地区の警報が解除されました。
 感染性胃腸炎A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告や、先週増加していた流行性耳下腺炎の報告数についても減少しています。
 そろそろ新学期が始まり、集団生活が再開するところも多いと思います。流行が再燃しないよう、@タオルや食器の共用を避け、A眼をこすらないよう注意し、Bうがい・手洗いを徹底し、Cオムツの処理に注意する、などの対策はお続け下さい。
 全数報告対象の感染症については、結核腸管出血性大腸菌感染症カルバペネム耐性腸内細菌感染症がそれぞれ1件報告されました。
 中東呼吸器症候群(MERS)についてですが、8月16日付のWHOの発表によりますと、韓国のMERSの累計患者数は死亡者36人を含む186人となっており、7月5日以降は新たな感染者は出ておらず、7月27日に隔離対象者がゼロになりました。日本では現在の対策を継続し、渡航歴や現地の医療機関の受診歴等の確認をしていただき、感染が疑われる場合には、速やかに保健所に連絡していただくなどの対応をお願いいたします。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 1件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌感染症が 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 手足口病 3.28 5.90
2 感染性胃腸炎 2.24 2.47
3 ヘルパンギーナ 0.90 1.70
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.62 1.03
5 咽頭結膜熱 0.34 0.36

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 1件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 6件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の手足口病地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 15 3.75
中丹西 2 0.67
中丹東 32 6.40
南丹 21 4.20
乙訓 - -
山城北 32 4.00
山城南 6 2.00
京都市 125 3.05
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