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<平成27年第43週>平成27年10月19日〜平成27年10月25日

今週のコメント

第43週の報告です。
 感染性胃腸炎の京都府全体での定点あたり報告数が増加し、5.08件でした。例年より増加のペースがやや早く、また、新型ノロウイルスの流行も懸念されています。引き続き手洗いおよび食品の取り扱いを徹底し、患者との接触や、その嘔吐物や便の取り扱いにご注意下さい。
 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告は増加が続き、京都府全体で定点あたり1.46件になりました。伝染性紅斑の報告も増加し、定点あたりの報告数は0.54件となりました。左京区の警報レベルが継続しています。流行性耳下腺炎の報告ですが、依然として例年のこの時期よりやや多い状態が続いています。また、RSウイルス感染症の報告も横ばいで、定点あたり0.58件の報告でした。インフルエンザの京都府下の報告総数は4例でした。患者の咳やくしゃみなどにより飛沫・接触感染する感染症の対策として、感冒様症状のある人に近寄らず、手洗いやうがいを励行するようにしてください。症状のある方は咳エチケットやマスク着用などの対策を行ってください。
 全数報告対象の感染症については、結核5件アメーバ赤痢、カルバペネム耐性腸内細菌感染症、および梅毒がそれぞれ1件報告されました。
 ノロウイルス感染症についてですが、これまで報告が少なかった遺伝子型GU.17が、今秋以降、特に集団感染事例で検出されています。一般に使用されているノロウイルス迅速診断検査キットによる検出感度が低いことなど、これまで以上にノロウイルス感染症の流行への備えが必要です。10月23日付けで厚生労働省から感染性胃腸炎の流行に伴うノロウイルスの感染予防対策の啓発に関する通知も出されています。下記サイト等をご参照ください。
 http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/03.html

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 5件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 アメーバ赤痢・カルバペネム耐性腸内細菌感染症と梅毒が それぞれ 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.08 4.33
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.46 2.20
3 RSウイルス感染症 0.58 1.31
4 伝染性紅斑 0.54 0.51
5 流行性耳下腺炎 0.43 0.68

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 2件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 5件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 1 0.25
中丹西 17 5.67
中丹東 11 2.20
南丹 4 0.80
乙訓 26 6.50
山城北 33 3.67
山城南 2 0.67
京都市 282 6.88
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