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<平成28年第41週>平成28年10月10日〜平成28年10月16日

今週のコメント

平成28年第41週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、3.92件と増加し全国レベルをこえています。今後流行期に入りますます増加することが予想されますので、手洗いおよび食品の取り扱いを徹底し、患者との接触や、その嘔吐物や便の取り扱いに細心の注意を払うようにして下さい。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数は0.95件とさらに減少しましたが、まだ沈静化はしていないので注意してください。
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は、定点当たり0.72件とやや低下傾向となっています。
咽頭結膜熱(プール熱)の報告は定点あたり0.22件と低下しています。
RSウイルス感染症の報告は定点当たり1.20件と横ばいですが、全国的にはまだ流行しており引き続き手洗いとうがいを励行してください。
ヘルパンギーナ、手足口病、突発性発疹は報告数の増加はみられません。
全数報告対象の感染症は、結核が6件、腸管出血性大腸菌感染症が1件、レジオネラ症が1件、アメーバ赤痢が1件報告されました。
腸管出血性大腸菌感染症は例年、夏期を中心にみられますが5月頃から10月頃までが流行期とされています。腸管出血性大腸菌は、汚染された水や食品(生肉、野菜など)などを介して経口感染し、また少量の菌で感染しうるため、患者や保菌者の便からの二次感染にも注意が必要です。食中毒というと夏に起こりやすいとされますが、アメーバ赤痢の報告もありますので食品の取り扱いについては、ご注意ください。
厚労省の食中毒に関するホームページ(http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/index.html)も参考にしてください。他、今週の基幹定点の報告としてマイコプラズマ肺炎が7件報告され先週よりさらに増加しています。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 6件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました
4類感染症 レジオネラ症が 1件 報告されました
5類感染症 アメーバ赤痢が 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 3.92 3.43
2 RSウイルス感染症 1.20 2.02
3 流行性耳下腺炎 0.95 0.94
4 手足口病 0.75 1.09
5 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.72 1.28

■基幹定点

無菌性髄膜炎が 1件、
マイコプラズマ肺炎が 7件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 3件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 3 0.75
中丹西 22 7.33
中丹東 14 2.80
南丹 4 0.80
乙訓 18 4.50
山城北 37 3.70
山城南 5 1.67
京都市 195 4.64
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