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<平成28年第48週>平成28年11月28日〜平成28年12月4日

今週のコメント

平成28年第48週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、14.50件、全国で17.37件と再び大きく増加しています。しかし京都市内では右京区が定点当たり27.20件、左京区が26.50件、東山区で25.50件、伏見区で22.14件、西京区で24.60件と各所で大きく増加し警報レベルとなっています。その他乙訓でも34.50件と再度上昇し警報レベルが持続しています。流行期に入り感染拡大が続いています。あらためて手洗い、うがい、吐瀉物や便の消毒管理などを徹底してください。
インフルエンザが定点あたり1.55件に増加し、昨年より早く流行期に入りました。感染性胃腸炎と同様に手洗い、うがい、咳エチケットにも注意してください。
RSウイルス感染症の報告数は定点当たり0.75件、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は定点当たり1.09件と横ばいで推移しています。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数は1.04件と軽度減少しました。
咽頭結膜熱(プール熱)の報告は定点あたり0.86件と微増ですが、右京区では定点あたり3.80件と今週も警報レベルとなっています。
突発性発疹、ヘルパンギーナ、手足口病は報告数の大きな変化はみられません。 全数報告対象の感染症は、結核が5件、腸管出血性大腸菌感染症、レジオネラ症、アメーバ赤痢・カルバペネム耐性腸内細菌感染症、侵襲性肺炎球菌感染症がそれぞれ1件報告されました。
また、基幹定点の報告として、マイコプラズマ肺炎が7件、眼科定点では流行性角結膜炎が4件報告されています。
感染性胃腸炎が猛威をふるっています。京都および全国的にみても例年になく報告数が増加しています。10歳以下の報告が約8割を占めますが、看病中の感染も多いので十分注意してください。RSウイルス感染は落ち着いてきましたがインフルエンザが徐々に増えています。年末にかけて多くの人が集まる機会が増えますが、感染予防に留意してお過ごしください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 5件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 1件 報告されました
4類感染症 レジオネラ症が 1件 報告されました
5類感染症 アメーバ赤痢カルバペネム耐性腸内細菌感染症侵襲性肺炎球菌感染症が それぞれ 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 14.50 17.37
2 インフルエンザ 1.55 2.49
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.09 2.41
4 流行性耳下腺炎 1.04 1.05
5 咽頭結膜熱 0.86 0.43

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 7件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 4件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 26 6.50
中丹西 24 8.00
中丹東 43 8.60
南丹 54 10.80
乙訓 138 34.50
山城北 115 11.50
山城南 25 8.33
京都市 677 16.12
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