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<平成28年第49週>平成28年12月5日〜平成28年12月11日

今週のコメント

平成28年第49週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、13.99件とやや減少しましたが、全国レベルでは19.45件と増加しています。京都市内の流行は続いており、右京区が定点当たり27.80件、左京区が31.00件、東山区で14.00件、伏見区で19.43件、西京区で21.40件と各所で増減はありますがいずれも警報レベルが続いています。その他乙訓での流行も定点あたり34.25件と警報レベルが持続しています。全国的にも感染拡大が続いています。
インフルエンザが定点あたり2.04件に増加しています。まだ警報レベルには達していませんが先週から流行入りしており今後の感染拡大に注意してください。山城北管内では学級閉鎖となった学校もでています。
RSウイルス感染症の報告数は定点当たり0.79件、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎の報告数は定点当たり1.29件と横ばいで推移しています。
流行性耳下腺炎の定点当たりの報告数は0.88件と軽度減少しましたが、左京区では定点あたり4.50件と注意報レベルとなっています。
右京区では咽頭結膜熱(プール熱)の発生が定点あたり2.20件と低下したものの今週も警報レベルとなっています。
全数報告対象の感染症は、結核が12件、腸管出血性大腸菌感染症が2件、レジオネラ症が2件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症が2件、侵襲性肺炎球菌感染症が1件報告されました。
また、基幹定点の報告として、マイコプラズマ肺炎が7件、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が1件、眼科定点では流行性角結膜炎が3件報告されています。
ノロウイルスによる感染性胃腸炎全国的に大流行しています。国立感染症研究所によると2006年、2012年に次ぐ水準の流行となっています。原因の一つとしてここ数年流行していなかった遺伝子型のウイルスが原因といわれています。G2・2といわれるタイプのウイルスに免疫のない幼児に感染が広がる可能性がいわれています。数十個のウイルスが体に入るだけで感染が成立し、症状が治ったあとも排泄物にはウイルスが含まれています。特にトイレのあとの手洗いを徹底してください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 12件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 2件 報告されました
4類感染症 レジオネラ症が 2件 報告されました
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌感染症が 2件、侵襲性肺炎球菌感染症が 1件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 13.99 19.45
2 インフルエンザ 2.04 3.31
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.29 2.56
4 流行性耳下腺炎 0.88 0.99
5 RSウイルス感染症 0.79 0.93

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎が 7件、
感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 1件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 3件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
丹後 27 6.75
中丹西 27 9.00
中丹東 73 14.60
南丹 53 10.60
乙訓 137 34.25
山城北 125 12.50
山城南 11 3.67
京都市 610 14.52
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