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<平成29年第12週>平成29年3月20日〜平成29年3月26日

今週のコメント

平成29年度第12週の報告です。
インフルエンザの報告数は定点あたり5.25件と減少し、丹後管内で定点あたり10.80件と注意報レベルとなっているほかは、流行の再燃はみられません。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、3.55件と先週と比べやや低下しています。
流行性耳下腺炎、A群溶血性レンサ球菌咽頭炎、咽頭結膜熱(プール熱)、突発性発疹の発生数は特に変化はありません。
全数報告対象の感染症は、結核が5件、デング熱が1件、侵襲性肺炎球菌感染症梅毒が それぞれ2件報告されました。
また、基幹定点の報告として、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が8件、眼科定点では流行性角結膜炎が5件報告されています。
今週報告があった梅毒の報告数が全国的に増加しています。2001-2005年は500人台でしたが徐々に増加し、2014年12月から2015年10月までの届け出は2037人でした。その後予防、啓発事業が打ち出されましたが感染者数はさらに増加し、平成28年の全国の梅毒患者報告数は速報値で4518件となり、42年ぶりに4000件を超える結果となりました。
京都市でも平成25年以降増加がみられ、平成28年には51件、そのうち女性が23件でこれは平成26年の11.5倍です。梅毒の治療には長期にわたる抗生物質の投与が必要となります。また、先天性梅毒のリスクともなるので避妊具を用いた適切な予防、および早期の発見が重要です。京都市では最寄りの保健センターで無料検査を受けることができますので、必要であればお問い合わせください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 5件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 デング熱が 1件 報告されました
5類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症梅毒が それぞれ 2件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 5.25 7.71
2 感染性胃腸炎 3.55 5.01
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.34 2.08
4 流行性耳下腺炎 0.49 0.57
5 突発性発しん 0.32 0.37

■基幹定点

感染性胃腸炎(ロタウイルス)が 8件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎が 5件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 31 4.43
山城北 113 6.65
山城南 21 4.20
南丹 61 6.78
中丹西 45 9.00
中丹東 42 5.25
丹後 54 10.80
京都市 289 4.19
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