ホーム >> 感染症情報(週報)

<平成29年第34週>平成29年8月21日〜平成29年8月27日

今週のコメント

平成29年度第34週の報告です。
手足口病は定点あたり1.59件であり京都市伏見区のみ警報レベルが続いています。一方感染性胃腸炎は定点あたり3.38件と先週からさらに増加しています。流行性耳下腺炎、A群溶血レンサ球菌咽頭炎、流行性角結膜炎、RSウイルス感染症の発生数は大きく変化はありません。
全数報告対象の感染症は、結核が8件、腸管出血性大腸菌感染症が 3件、アメーバ赤痢が 1件、梅毒が1件報告されました。また、眼科定点から流行性角結膜炎が 11件 報告されました。
梅毒の報告が続いています。梅毒は昨年、年間4518人と42年ぶりに4000人をこえる報告がみられました。今年も第30週までの累計で3123人に達しており、昨年同時期とくらべ約1.3倍のペースとなっています。梅毒は臨床症状が多彩であり、進行する間に症状が軽快する時期があるため診断が遅れがちです。感染初期にみられる感染局所の硬結、潰瘍や、全身症状としてみられる皮疹、粘膜疹などは非典型的ですので、疑わなければ見逃しかねない疾患です。早期に治療することで心血管梅毒や神経梅毒などの晩期の重い症状を防ぐことができるため、早期診断、早期治療が重要です。感染予防や拡大防止には性的接触を減らし、コンドームを用いるなどの対策をとることが重要です。また、HIVを含む他の性感染症との重複感染も多いため検査の受診が推奨されます。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核が 8件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症が 3件 報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 アメーバ赤痢急性脳炎が それぞれ 1件、 梅毒が 2件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 3.38 3.28
2 手足口病 1.59 5.87
3 RSウイルス感染症 0.86 2.11
4 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.78 1.14
5 流行性角結膜炎 0.61 1.07

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎が 11件 報告されました

▲ページTOPへ

■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

▲ページTOPへ

今週の手足口病地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 10 2.50
山城北 4 0.40
山城南 5 1.67
南丹 8 1.60
中丹西 - -
中丹東 5 1.00
丹後 - -
京都市 89 2.12
京都市版はこちら
近隣版はこちら
▲ページTOPへ
インフルエンザ 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎 水痘
手足口病   伝染性紅斑   突発性発しん   百日咳   ヘルパンギーナ  
流行性耳下腺炎   急性出血性結膜炎   流行性角結膜炎   RSウイルス感染症
▲ページTOPへ
丹後 中丹東 中丹西 南丹 京都市 乙訓 山城北 山城南