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<平成29年第44週>平成29年10月30日〜平成29年11月5日

今週のコメント

平成29年度第44週の報告です。
感染性胃腸炎は定点あたり2.58件とやや減少しました。A群溶血レンサ球菌咽頭炎が1.36件とやや増加したほかは、手足口病、RSウイルス感染症、流行性耳下腺炎、ヘルパンギーナの発生数は大きく変化はありません。
全数報告対象の感染症は、結核が6件、マラリアが1件、アメーバ赤痢が1件、カルバペネム耐性腸内細菌感染症・侵襲性肺炎球菌感染症梅毒がそれぞれ2件報告されました。また、眼科定点から流行性角結膜炎が1件報告されました。
梅毒の報告が続いています。すでに全国では患者数が2年連続で4000人を超え、昨年よりも早いペースで増加しています。10/29までに報告された患者数は4711人で、東京や大阪などの大都市圏が中心ですが西日本で高い傾向にあります。京都府では累積69人が報告されています。 梅毒は症状が多様であり治療が遅れる傾向があります。早期に抗菌薬による治療を行えば完治しますが、進行すると進行性の大動脈拡張を主体とする心血管梅毒、進行麻痺、脊髄癆等に代表される神経梅毒などの重大な合併症を引き起こします。
特に若い女性で患者数が増えています。疑わしい症状があれば早めの検査を受けましょう。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核 が 6件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 マラリア が 1件 報告されました
5類感染症 アメーバ赤痢 が1件、カルバベネム耐性腸内細菌感染症侵襲性肺炎球菌感染症梅毒 が それぞれ 2件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 2.58 3.47
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.36 1.88
3 RSウイルス感染症 0.97 0.96
4 手足口病 0.95 1.62
5 ヘルパンギーナ 0.66 0.31

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎 が 1件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 16 4.00
山城北 12 1.20
山城南 - -
南丹 4 0.80
中丹西 10 3.33
中丹東 15 3.00
丹後 3 0.75
京都市 139 3.23
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