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<平成30年第16週>平成30年4月16日〜平成30年4月22日

今週のコメント

平成30年第16週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、5.13件と横ばいですが4週連続で増加しています。京都市左京区警報レベルは持続しています。その他の感染症の報告も先週までと比べて著変ありません。
全数報告対象の感染症は、結核が20件、アメーバ赤痢 ・ カルバベネム耐性腸内細菌感染症百日咳が それぞれ1件、侵襲性肺炎球菌感染症が 2件報告されました。また、基幹定点の報告として、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が1件、流行性角結膜炎が10件 報告されました。
百日咳はけいれん性の咳発作を特徴とする疾患であり、主に小児期にみられます。しかし、ワクチン接種をしていない方や、接種後免疫の低下した成人でも発症がみられるため注意が必要です。2017年12月31日までは、指定届出機関である全国約3,000カ所の小児科定点医療機関が週毎に保健所に届け出なければならないとされていました(5類感染症)が、2018年1月1日から、適切な検査診断で百日咳と診断された症例は年齢を問わず全数把握疾患として報告するようにと改正されました。診断した医師は、都道府県知事に対して、患者の年齢、性別等を7日以内に届け出なければならないとされていますのでご協力お願いします。また学校保健安全法では、第2種感染症に指定されており咳が止まるまで、もしくは適正な抗菌薬治療が終了するまでは出席停止となっています。

全数報告の感染症

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分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核 が 20件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 報告がありません
5類感染症 アメーバ赤痢カルバベネム耐性腸内細菌感染症百日咳 が それぞれ1件、
侵襲性肺炎球菌感染症 が 2件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.13 6.21
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.45 2.66
3 流行性角結膜炎 0.56 0.79
4 インフルエンザ 0.53 1.76
5 突発性発しん 0.32 0.54

■基幹定点

感染性胃腸炎(ロタウイルス) が 1件
報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎 が 10件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 36 9.00
山城北 35 3.89
山城南 - -
南丹 25 5.00
中丹西 14 4.67
中丹東 27 5.40
丹後 20 5.00
京都市 233 5.42
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