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<平成30年第17週>平成30年4月23日〜平成30年4月29日

今週のコメント

平成30年第17週の報告です。
感染性胃腸炎の京都府全体での定点当たり報告数は、5.94件と今週も増加しています。ロタウイルスによる感染性胃腸炎等季節を問わず発生していますので注意が必要です。今週も京都市左京区警報レベルは持続しています。その他の感染症の報告も先週までと比べて著変ありません。
全数報告対象の感染症は、結核が6件、レジオネラ症が 1件、侵襲性インフルエンザ菌感染症百日咳が それぞれ1件 、侵襲性肺炎球菌感染症が 5件 、梅毒が 3件 報告されました。また、基幹定点の報告として、細菌性髄膜炎ロタウイルスによる感染性胃腸炎が1件、流行性角結膜炎が8件 報告されました。
侵襲性インフルエンザ菌感染症はグラム陰性短桿菌であるインフルエンザ菌が血液や髄液から検出されるものです。インフルエンザ桿菌は幼児と高齢者に多くみられますが、小児では保菌率が高く髄膜炎、敗血症、中耳炎、副鼻腔炎等の原因となることがしられています。我が国では2008年12月にHibワクチンの任意接種がはじまり、2013年4月の予防接種法改正にともない定期接種のひとつとなっています。Hibワクチンが定期接種となってから侵襲性インフルエンザ感染症(主に髄膜炎)は減少傾向にあります。小児だけでなく成人、とくに高齢者でも高リスクの方はワクチン接種を行い重症肺炎の予防を行うことが必要です。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核 が 6件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 レジオネラ症 が 1件 報告されました
5類感染症 侵襲性インフルエンザ菌感染症百日咳 が それぞれ1件 、侵襲性肺炎球菌感染症 が 5件 、
梅毒 が 3件 報告されました

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 5.94 6.76
2 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.83 2.91
3 突発性発しん 0.68 0.62
4 インフルエンザ 0.52 1.23
5 流行性角結膜炎 0.44 0.89

■基幹定点

細菌性髄膜炎 が 1件 、感染性胃腸炎
(ロタウイルス)
が 5件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎 が 8件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の感染性胃腸炎地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 38 9.50
山城北 38 3.80
山城南 3 1.00
南丹 23 4.60
中丹西 22 7.33
中丹東 45 9.00
丹後 9 2.25
京都市 279 6.49
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