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<平成30年第51週>平成30年12月17日〜平成30年12月23日

今週のコメント

平成30年第51週の報告です。
インフルエンザの報告数が定点あたり3.79件と増加しています。山城南では定点あたり10.00件で注意報レベルとなっています。感染性胃腸炎も定点当たり報告数は7.74件と今週も増加しています。水痘は定点あたり0.47件、乙訓、南丹、京都市西京区、伏見区注意報レベルとなっています。
全数報告対象の感染症は、結核が4件、腸管出血性大腸菌感染症が 1件、アメーバ赤痢カルバペネム耐性腸内細菌感染症が それぞれ1件 、百日咳が7件報告されました。また、眼科定点の報告として、流行性角結膜炎が5件報告されました。
インフルエンザの報告数が増加しています。インフルエンザウイルスで耳にするH3N2やH1N1といった分類はA型インフルエンザのタイプを表しています。これらはウイルスの表面に存在する糖蛋白違いをあらわし、HAは16種類、NAは9種類が報告されています。この組み合わせによってヒト、ブタ、トリなどに分布しています。これまでにヒトで流行をみせたものはH1(H1N1:ソ連型)、H2、H3(H3N2:A香港型)の亜型のウイルスのみです。
カモは、現在知られているHA亜型とNA亜型のすべてのウイルスを保有しておりいわゆる自然宿主とされています。これらのウイルスが家畜やヒトでのウイルスの供給源となり毎年新しい流行を起こします。ウイルスはヒトに感染した際も絶えず変異を起こすため、毎年流行をみせることになり、1シーズンの間にA型とB型に2度感染することや、A型のなかでも異なる亜型のウイルスに再感染することがあります。ワクチン接種をしていても、また一度感染していても感染のリスクはあるため予防を徹底しましょう。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核 が 4件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症 が 1件 報告されました
4類感染症 報告がありません
5類感染症 アメーバ赤痢カルバペネム耐性腸内細菌感染症 が それぞれ1件 、 百日咳 が 7件 報告されました
全数報告一覧へ

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 7.74 10.10
2 インフルエンザ 3.79 8.05
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 2.11 3.25
4 水痘 0.47 0.74
5 手足口病 0.41 0.50
■京都府の定点当りの報告数の一覧表へ 保健所別年齢階級別

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎 が 5件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 20 2.86
山城北 66 3.88
山城南 50 10.00
南丹 37 4.63
中丹西 18 3.60
中丹東 9 1.13
丹後 27 4.50
京都市 247 3.58
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