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<平成31年第3週>平成31年1月14日〜平成31年1月20日

今週のコメント

 平成31年第3週の報告です。
 インフルエンザの報告数が定点あたり51.17件と今週も増加しています。府内の全地域において警報レベルとなっており、山城北では定点あたり68.88件と特に多い報告となりました。京都市内でも報告数が急増しています。今後さらなる流行の拡大が予想されますので注意してください。
 全数報告対象の感染症は、結核が13件、E型肝炎オウム病デング熱レジオネラ症がそれぞれ1件、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が4件、クロイツフェルト・ヤコブ病梅毒麻しんがそれぞれ1件 、侵襲性インフルエンザ菌感染症百日咳風しんがそれぞれ2件報告されました。また、眼科定点の報告として、流行性角結膜炎が2件報告されました。
 インフルエンザの合併症の一つに重度の中枢神経症状を呈するインフルエンザ関連脳症(インフルエンザ脳症)があります。成人例に比べ、0−4歳、5−19歳の報告数が多くなっています。しかし毎シーズン60−100例の報告のうち、成人例は10-35%みられるので注意が必要です。これまでインフルエンザ脳症報告数とインフルエンザ定点あたり報告数は相関しており、今シーズンも今後増加が危惧されます。インフルエンザ脳症の悪化因子として、非ステロイド系解熱剤のうちジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸は小児には基本的に使用しないようにとされているますので、解熱剤が必要な場合はなるべくアセトアミノフェンを使用します。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核 が 13件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 E型肝炎オウム病デング熱レジオネラ症 が それぞれ1件 報告されました
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 が 4件、クロイツフェルト・ヤコブ病梅毒 麻しん が それぞれ1件 、
侵襲性インフルエンザ菌感染症百日咳風しん が それぞれ 2件 報告されました
全数報告一覧へ

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 51.17 53.91
2 感染性胃腸炎 7.18 6.54
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.60 2.06
4 伝染性紅斑 0.73 0.88
5 突発性発しん 0.25 0.31
■京都府の定点当りの報告数の一覧表へ 保健所別年齢階級別

■基幹定点

報告がありません

■眼科定点

流行性角結膜炎 が 2件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 419 59.86
山城北 1171 68.88
山城南 296 59.20
南丹 518 57.56
中丹西 261 52.20
中丹東 357 44.63
丹後 306 51.00
京都市 3120 45.22
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