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<平成31年第10週>平成31年3月4日〜平成31年3月10日

今週のコメント

 平成31年第10週の報告です。
 感染性胃腸炎が定点あたり4.86件、その他の感染症も大きな変化はありません。京都市山科区伝染性紅斑が定点あたり1.40件と警報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が10件、デング熱が2件、侵襲性肺炎球菌感染症・百日咳風しんがそれぞれ1件、梅毒が2件報告されました。また、基幹定点の報告としてマイコプラズマ肺炎が3件、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が6件、眼科定点の報告として、流行性角結膜炎が1件報告されました。
 デング熱の報告が1件ありました。蚊が媒介するウイルス感染症で、3〜7日の潜伏期間の後に突然の発熱で発症し、筋肉痛、関節痛、眼の奥の痛みを伴います。体幹から拡がる発疹を伴い、7日間ほどの経過で改善することが多いです。国内感染症例の報告もありましたが、多くは熱帯・亜熱帯地域(特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国)への海外渡航時に感染したものです。デングウイルスに対する抗ウイルス薬は無く、症状に応じて鎮痛剤の投与や輸液が行われます。またワクチンもないため、蚊に刺されないように予防対策をすることが重要となります。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核 が 10件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 デング熱 が 2件 報告されました
5類感染症 侵襲性肺炎球菌感染症百日咳風しん が それぞれ1件、梅毒 が 2件 報告されました
全数報告一覧へ

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 4.86 6.07
2 インフルエンザ 3.08 4.12
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 1.75 2.86
4 伝染性紅斑 0.43 0.54
5 RSウイルス感染症 0.30 0.46
■京都府の定点当りの報告数の一覧表へ 保健所別年齢階級別

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎 が 3件、感染性胃腸炎
(ロタウイルス)
が 6件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎 が 1件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週の伝染性紅斑地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 1 0.25
山城北 - -
山城南 1 0.33
南丹 - -
中丹西 - -
中丹東 1 0.20
丹後 - -
京都市 30 0.70
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