ホーム >> 感染症情報(週報)

<平成31年第18週>平成31年4月29日〜令和元年5月5日

今週のコメント

平成31年第18週の報告です。
ゴールデンウィークの影響で定点あたりの報告数は減少しています。乙訓での伝染性紅斑は今週も引き続き警報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が2件、腸管出血性大腸菌感染症が3件、レジオネラ症が1件、百日咳が1件報告されました。
また、基幹定点の報告として細菌性髄膜炎が1件、とマイコプラズマ肺炎が2件、ロタウイルスによる感染性胃腸炎が13件報告されました。眼科定点の報告として流行性角結膜炎が1件報告されました。
長岡京市で5歳の女児が腸管出血性大腸菌O157に感染し死亡していたことが報告されました。感染経路はまだ明らかになっていません。腸管出血性大腸菌感染症は例年、夏期を中心にみられますが5月頃から10月頃までが流行期とされています。腸管出血性大腸菌は、汚染された水や食品(生肉、野菜など)などを介して経口感染し、またわずか50個ほどの菌で感染しうるため、患者や保菌者の便からの二次感染にも注意が必要です。感染者のうち6-7%で溶血性尿毒症症候群(HUS)や脳症を発症し致死率は1-5%に至ります。予防対策として、食肉の十分な加熱処理が最も重要ですが、調理器具の十分な消毒や洗浄、手洗いの励行も大切です。食事前の手洗いを十分に行い、焼く前の生肉などに使用する箸は使い分けてください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核 が 2件 報告されました
3類感染症 腸管出血性大腸菌感染症 が 3件 報告されました
4類感染症 レジオネラ症 が 1件 報告されました
5類感染症 百日咳 が 1件 報告されました
全数報告一覧へ

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 感染性胃腸炎 1.90 2.20
2 インフルエンザ 1.08 1.02
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 0.39 0.77
4 咽頭結膜熱 0.18 0.20
5 突発性発しん 0.13 0.19
■京都府の定点当りの報告数の一覧表へ 保健所別年齢階級別

■基幹定点

感染性胃腸炎(ロタウイルス) が 13件
報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎 が 1件 報告されました

▲ページTOPへ

■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

▲ページTOPへ

今週の伝染性紅斑地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 2 2.00
山城北 - -
山城南 - -
南丹 - -
中丹西 1 0.33
中丹東 - -
丹後 - -
京都市 4 0.09
京都市版はこちら
近隣版はこちら
▲ページTOPへ
インフルエンザ RSウイルス感染症 咽頭結膜熱 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 感染性胃腸炎
水痘   手足口病   伝染性紅斑   突発性発しん   ヘルパンギーナ
流行性耳下腺炎   急性出血性結膜炎   流行性角結膜炎
▲ページTOPへ
丹後 中丹東 中丹西 南丹 京都市 乙訓 山城北 山城南