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<令和元年第52週>令和元年12月23日〜令和元年12月29日

今週のコメント

令和元年第52週の報告です。
インフルエンザは定点あたり19.6件、感染性胃腸炎が定点あたり6.01件と急増しています。その他の感染症の報告数に大きな変化はありません。インフルエンザは京都市左京区で37.71件、南丹で36.89件と警報レベルとなっています。その他京都市北区を除くすべての地域で注意報レベルとなっています。咽頭結膜熱が乙訓と京都市右京区で警報レベルとなっています。中丹西と乙訓でA群溶血性レンサ球菌咽頭炎警報レベルとなっています。水痘が京都市左京区で警報レベルとなっています。全数報告対象の感染症は、結核が11件、デング熱が1件、レジオネラ症が2件、カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症が3件、侵襲性肺炎球菌感染症が5件、梅毒が2件、百日咳が1件報告されました。基幹定点からマイコプラズマ肺炎が2件、眼科定点から流行性角結膜炎が2件報告されました。
京都府のほぼすべての地域でインフルエンザの報告数が注意報レベル以上となっています。日本は世界最大の抗インフルエンザ薬使用国であり、薬剤耐性は重要な問題となっています。全国地方衛生研究所と国立感染症研究所では、ノイラミニダーゼ阻害薬のオセルタミビル(タミフル)、ザナミビル(リレンザ)、ペラミビル(ラピアクタ)およびラニナミビル(イナビル)等に対する薬剤耐性株サーベイランスを実施しています。2019/2020シーズンの調査では、H1N1に対してオセルタミビル、ペラミビルの耐性株がそれぞれ2.2%ずつ報告されています。耐性株の出現を防ぐため用法、用量を守った治療を行ってください。

全数報告の感染症

分 類 報 告
1類感染症 報告がありません
2類感染症 結核 が 11件 報告されました
3類感染症 報告がありません
4類感染症 デング熱 が 1件 、 レジオネラ症 が 2件 報告されました
5類感染症 カルバペネム耐性腸内細菌科細菌感染症 が 3件 、 侵襲性肺炎球菌感染症 が 5件 、 梅毒 が 2件 、
百日咳 が 1件 報告されました
全数報告一覧へ

定点把握の対象となる5類感染症

■京都府及び全国での定点当りの報告数が多い上位5疾患

感染症名 定点当たりの報告数
京都府 全国
1 インフルエンザ 19.6 23.24
2 感染性胃腸炎 6.01 7.25
3 A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 2.28 3.28
4 咽頭結膜熱 0.53 0.78
5 RSウイルス感染症 0.45 0.56
■京都府の定点当りの報告数の一覧表へ 保健所別年齢階級別

■基幹定点

マイコプラズマ肺炎 が 2件 報告されました

■眼科定点

流行性角結膜炎 が 2件 報告されました

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■京都府での定点当りの報告数が多い上位5疾患の推移

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今週のインフルエンザ地図(京都府版)

地図
罹患数 定点当たり
乙訓 121 24.20
山城北 322 18.94
山城南 57 11.40
南丹 332 36.89
中丹西 110 22.00
中丹東 166 20.75
丹後 62 10.33
京都市 1261 18.28
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