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4.第一中間宿主探し
 
 上述のように、腹口類吸虫(ブケファルス科)の第一中間宿主は淡水産の二枚貝であることから、宇治川の天瀬ダム下流域に生息する二枚貝におけるスポロシストの寄生状況を調べることになりました。この調査は、前出の小川和夫氏並びに大阪教育大学の近藤高貴氏らと現在福岡教育大学に在職中の浦部美佐子氏との共同研究として2000年6月に行いました。
 宇治川のこの水域には、マシジミ類とカワヒバリガイ(写真11)の2種の二枚貝が優先して生息しており、これらを検査対象としました。マシジミ類291個体を検査しましたが、スポロシストは全く見つけられませんでした。検査したカワヒバリガイ636個体中15個体(被寄生率2.36%)から特徴ある腹口類のスポロシスト(写真12)が見つかり、その内の1個体のスポロシスト内部には同様に特徴あるセルカリア(写真13)が形成されていました。このことから、今回の腹口類吸虫の第一中間宿主はカワヒバリガイであることが明らかとなりました。
 カワヒバリガイは中国等の東アジアや東南アジアに分布する淡水産二枚貝で、海産二枚貝であるイガイの仲間です。元々我が国には分布していない外来種であり、1992年に琵琶湖での初採集報告があります。その後、琵琶湖、淀川水系に分布域が拡大したとされています。長良川や木曽川にも大量に生息することが知られています。


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